2009年3月2日月曜日

Jim Bowden GMが遂に辞任

 遂に、という感じですが、Jim Bowden GMが辞任しました。解雇ではなく、辞任。

 2004年秋にGMに就任して以来、一度も勝率.500を超えることがなかった上、昨季は30球団ワーストの102敗。トレードやドラフトなどでも数々のミスを犯してGMとしての能力に疑問符を付けられ、”Fire Jim Bowden”というブログが人気を集めていました(今後、このブログがどうなるのかはまだ発表されていません)。そして、ドミニカ共和国を舞台としたスキャンダルでFBIからさえ事情聴取を受けるという事態に陥り、今回の辞任に至りました。
 
 3月1日の朝、まず選手たちに対して説明を行い、その後記者会見が開かれました。

 本人のプレスリリースはこちら。辞任の理由について、プレスリリースでも同趣旨の部分はありますが、記者会見録では以下のように語っています(Mannyへの言及はジョークでしょう)。

“I have become a distraction. Unless you are Manny Ramirez, there is no place for distraction in baseball. I want to be able to turn the page and I want this franchise to be able to have everybody, from the media to the fans, focus on what the game is about. It's about players. It's about what happens on the field."

 まさに、そのとおり。GMとしての資質、実績はともかく、私としてはまさにこの理由で早く辞めて欲しいと思っていました。

 ところで、この会見ではかなり感情的なシーンもあったようです。同情する部分がないとは言いませんが、辞任に至ったもう1つの理由として、マスコミによる誹謗中傷記事によりGMとしての仕事ができなくなったと主張する姿は気持ちのよいものではありません。それにしても、プレスリリースの中でこれだけの行数を費やすとは・・・・。

“My resignation is based upon my realization that my ability to properly represent the Washington Nationals has been compromised because of false allegations contained in the press. I am disappointed by the media reports regarding investigations into any of my professional activities. There have been no charges made, and there has been no indication that parties have found any wrongdoing on my part.

“I will also carry with me the cold hard realization that my life has been turned upside down by a news media that prints entire stories attributed solely to anonymous sources who refuse to be identified and who are free to allege anything they choose for any purpose without fear of retribution. One can only understand the impact of false allegations, insinuations and innuendos by the press if they themselves been the subject of those false allegations. “

 この辞任に際しての、Stan Kasten社長のプレスリリースはこちら。Bowdenに対する最低限の敬意を払いつつ、事実上は「辞めさせた」感を受けます。Kasten社長には、後任のGM選びという仕事が待っています。これについてのKasten社長のコメントは以下のとおり。

"I can tell you that we are not missing a beat. Our staff has a meeting tomorrow morning -- first thing.”

 ドミニカの一連の処理を行ったMike Rizzo GM補佐、Kasten社長とブレーブス時代からの縁がある ブルージェイズのTony LaCava GM補佐などが噂されていますが、噂を追いかけるのは正直うんざりした気分です。後はKasten社長に任せて、フィールドでのプレーに気持ちを向けて行きたいと思っています。

 102敗、GMの辞任。グラウンド上でもグラウンド外でも今が一番の「底」のはず。上昇しかありません!

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

素直にうれしいです。

飲酒運転逮捕後もMASNの中継ではアルコールを見ながら試合を見ている姿が映されてましたし、会見の発言といえば居直りとか、正当化ばかり。それでいて、このチームの成績でしたんで。

estoppel さんのコメント...

wakashiさん
ブログであまり個人の悪口を書きたくなかったので書いていませんでしたが、本当に評判の悪いGMでした。
チームの成績が全ての世界で、この成績では批判されても当然ですが、Bowdenに関しては、セグウェイでスプリングトレーニング中にうろうろしたり、本業の成果以外のことで評判を落としていったように思います。

まあ、もう忘れて、グラウンドを見ましょう!