2009年10月30日金曜日

10/30 AFL Marrero3号ソロ

10/30の結果
Phoenixは4-5で負け。Marreroが一時は同点となる3号ソロを含む2安打。毎週1本ずつ打ってますね。Espinosaも二塁打を打ちました。いい感じです。投手陣は2日連続で出番なし。

Espinosa 1/4 double 2K .302/.360/.349
Marrero 2/4 HR(3) R RBI 1K .362/.444/.617

☆SurpriseのMike Moustakas(KC)が2本塁打で4打点。でもこれで3本目、.273/.313/.568、あまり数字は伸びていませんね。

☆ScottsdaleとMesaの試合は延長11回5-5引き分け。AFLは引き分けありなんですね。

10/29 AFL ロースコア

10/29の結果
Phoenixは0-4で完封負け。チームで6安打のうち、Espinosaが1安打、Marreroは2安打と頑張りました。Strasburg以外の投手が先発の日に初めてマスクを被ったRooneyでしたが、打席ではノーヒット、守備でも悪送球を犯しました。投手陣は出番なし。

Espinosa 1/4 1K .308/.370/.333
Marrero 2/4 1K .349/.440/.558
Rooney 0/2 1K .125/.125/.125

☆今日は3試合で計12点。今季のAFLで初めてというくらいのロースコアでした。Phoenixを完封したPeoria Saguaros投手陣で目立ったのは2番手で4回を1安打無失点に抑えたWilton Lopez(HOU)。ニカラグア出身の26歳で、この8月にはメジャーデビューも果たしました。AFLでは3試合目の登板で計10回を投げて2失点と好投を続けています。

☆Scottdaleを完封したSurprise投手陣では先発Mike Parisi(STL)が5回を2安打無四球無失点。こちらも26歳。08年の5月にメジャーデビューしたものの肘の痛みから夏にTJ手術を受け、今季のほとんどを棒に振りました。復活をかけたAFL。こういう選手は応援したいな。

2009年10月29日木曜日

10/28 AFL (Grant Desme恐るべし)

ちまたではWSが始まったようですが、とりあえず放置。
10/28の結果
Phoenixは11-6で勝利。また4連勝。強いですね。打者は全員お休み。Mandelが2番手で登板し、2回を投げて2安打1失点。Storenが5点リードの最終回を1安打されながらも無失点。セーブに失敗した前回登板を引きずらず、よかったと思います。

Mandel 2.0IP 2H 0BB 2K 1R 3.00/1.00
Storen 1.0IP 1H 0BB 1K 0R 1.35/1.35

☆最初の6試合で.478/.538/.609と好調な滑り出しを見せながら、背中を痛めてその後欠場していたMike Stanton(FLA)が、AFLのシーズン終了となったようです。こちらも大事をとってということのようですが、Jason Heyward(ATL)に続き、残念なニュースです。

Grant Desme(OAK)、また打ちました。初回に9号3ラン、8回には10号ソロ。5回打席に立ち3安打1四球で4得点4打点。ついに、打率.469、10本塁打、22打点の三冠王のみならず、19得点、出塁率.544、長打率1.143まで、およそあらゆる打撃成績でリーグ首位に立ちました。おそるべし。

☆ あのAaron Crow(KC)がSurpriseでAFL、というかプロ初登板。結果は4回を投げてソロ本塁打を含む3安打1四球2失点、2奪三振という可もなく不可もなしという内容でした。(名前伏せるのは止めてあげましたが、応援する気はもちろんさらさらありません)

2009年10月28日水曜日

10/27 AFL Strasburg好投で2勝目

10/27の結果
Phoenixは7-6で勝利。前回は散々な結果だったStrasburg-Rooneyのバッテリーが雪辱(相手は違いますが)。5回の先頭打者に二塁打を打たれるまで無安打(2四球)。1死を取ったところで67球に達し、降板。後を受けたWilkieが走者の生還を許したため、Strasburgに自責点1が付きましたが、好投と言ってよいと思います。Gameday(今日はコースしかでませんでした)では依然としてボールが高いという印象はありますが、制球力は概して良く、報道によると球速は100マイルを記録したそうです。

Wilkieは失点したものの、Marreroの捕球ミスによるものでまたしても自責点はゼロ。これで非自責点は6となりました(笑)。WHIPなんてStrasburgよりも悪かったりして・・・。

昨日無安打だったEspinosaとMarreroはともにしっかりヒットを打ちました。Rooneyは2回裏2死2塁からの会心の当たりを好捕されるという不運もあり、ノーヒット。

Strasburg 4.1IP 1H 2BB 5K R 6.97/1.35 (W2-1)
Wilkie 1.2IP 2H 0BB 2K R(0ER) 0.00/1.57
Espinosa 2/4 double R K .314/.381/.343
Marrero 1/4 R K .333/.435/.564
Rooney 0/3 K .167/.167/.167

☆足を痛めて10月17日以降リハビリをしていたJason Heyward(ATL)でしたが、残念ながらこのままAFLには戻らないようです。筋肉系の故障ということで、数週間のリハビリで十分ということですから来春には問題ないようです。

☆ScottsdaleのJose Tabata(PIT)が、1号3ランを含む3安打6打点の活躍。やるなあ。

2009年10月27日火曜日

Manny Actaがインディアンズ監督に

 成績低迷によりオールスター期間に解任されたManny Acta前ナショナルズ監督が、インディアンズの監督に就任することになりました。3年契約で2013年の球団オプション付。他に、アストロズからも2年契約を提示されていたそうです。ナショナルズでの2年半では158勝252敗の勝率.385と結果を残せませんでしたが、ずいぶん人気あるんですね・・・。

→10/29追記
 Randy St.Claire前投手コーチも、マーリンズの投手コーチとして採用されました。

10/26 AFL (Storenセーブ失敗)

10/26の結果
Phoenixは9-5サヨナラ勝ち。5-4と1点リードの9回表に登場したStorenが、先頭打者に二塁打を打たれると、2死3塁からChris Parmelee(MIN)に同点タイムリーを打たれてセーブ失敗。しかし、その裏、Nevin Ashley(TB)がサヨナラ満塁弾を打ってくれて、勝ち投手となりました。打線でも2番ショートのEspinosa、4番DHのMarreroともノーヒットに終わり、ナショナルズにとっては残念な1日となりました。

Espinosa 0/3 BB R 2K .290/.368/.290
Marrero 0/4 K .343/.452/.600
Storen 1.0IP 2H 0BB 0K 1R 1.59/1.41 (BS1, W1-0)

Grant Desme(OAK)が、また打ちました。8号3ラン。金曜日は欠場していましたので、これで出場5試合連続本塁打・・・(過去8試合中7試合)。打点でもついに首位に立ちました。

☆ところで、先日、Espinosaと二塁キャンバスで交錯して負傷退場したScott Sizemore(DET)ですが、左足首の故障(break=骨折?)によりAFL終了となってしまいました。とりあえず手術は必要なく、来春のスプリングトレーニングには完全に戻ってこられる見通しとの報道なのでホッとしましたが、タイガースファンの皆様、大変ご心配をおかけし、申し訳ありません。

AFL Week2 週間MVP

 第2週の週間MVPが発表されました。先週の埋め合わせではないでしょうが、打者1人と投手2人の計3人が選ばれました。

Grant Desme, CF (PDD: OAK)
 当然でしょう。1週間で5本塁打9打点。週が変わっても好調は変わらず、今日8号を打ちました。ちなみに、AFLのシーズン記録は2005年のBrandon Wood(LAA)14本。週間打率も.478と絶好調です。A’sの07年ドラフト2順目。故障のため08年をほぼ全休した後、今季はAとA+で計31本塁打と活躍し、その勢いそのままにAFLでも投手を圧倒しています。

Danny Gutierrez (SUR: TEX)
 こちらで書いたとおり。

Chia-Jen Lo (PES: HOU)
 羅嘉仁。台湾出身の23歳のブルペン右腕。北京五輪予選、WBC予選で台湾代表として投げ、この春大学を卒業すると同時にアストロズと契約しました。1年目の今季、A+とAAで予想以上(といっては失礼ですが)の好投を見せ、夏のフューチャーズゲームにも選出され、勝ち投手にもなりました。AFLでは3試合続けて2イニングずつを無失点(しかも計6回で8奪三振)にの好投で、この受賞となりましたが、残念ながらその後2試合続けて失点してしまいました。

2009年10月25日日曜日

10/24 AFL (Espinosa復帰、ホッ)

10/24の結果
Phoenixは7-3で勝ち。連敗を2でストップ。Espinosaが2番ショート、Marreroが3番ファーストで先発し、ともに3打数1安打1四球という結果。Espinosaは先日の故障離脱で経過を心配していましたが、無事にフル出場、ホッとしました。投手陣ではMandelが5点リードの8回表に登板。Buster Posey(SF)にタイムリー二塁打を打たれ、AFL4試合目で初失点。

Espinosa 1/3 BB 2R .321/.382/.321
Marrero 1/3 BB 2RBI K .387/.500/.677
Mandel 1.0IP 3H 0BB 1K 1R 2.25/1.00


☆Peoria SaguarosがPeoria Javelinasを(おそらく)今季のAFLで初ゼロ封。7投手の継投でしたが、先発で3回を投げたのがMike Minor(ATL)。09年ドラフトの全体7位指名で、契約後のシングルAでの4試合で快投し、AFL開幕前から注目を集めていました。AFLでも3試合目で7回2/3を投げて自責点はわずかに1。8安打5四球という内容はあまりぱっとしませんが、結果は残しています。

2009年10月24日土曜日

10/23 AFL Storen好投

10/23の結果
Phoenixは12-15で負け。他球場も11-10と8-7、と本当に打高投低です。Marreroが4番DHで出場。1安打でした。Storenが8回裏1死満塁の場面で出てきて、犠飛で1点こそ失いましたが、打者5人に対してきっちり抑えました。

Marrero 1/5 R RBI K .393/.500/.714
Storen 1.2IP 0H 0BB 1K 0.00/1.29

☆PDDのGrant Desme(OAK)がまた打ちました。4試合連続となる7号ソロ。どうなってんの?

☆SCOの辻内(巨人)が2試合目の登板で2回を無失点。前回は散々でしたが、落ち着いたことでしょう。

10/22 AFL (Strasburg第2戦は3被弾の大炎上)

10/22の結果 
Phoenixは6-9で負け。それにしてもStrasburgよく打たれました。これだけ打たれると、なんだかすっきりです(笑)。まずは、各イニングの内容。

[1回裏]
見逃し三振
レフト前ヒット
空振り三振
レフト本塁打(打たれたのは96マイル速球)[Russ Mitchell(LAD)]
レフト本塁打(打たれたのはカーブ)[C. J. Retherford (CHW)]
二ゴロ

[2回裏]
センター前ヒット
ワイルドピッチ、パスボールで無死3塁
空振り三振[Dustin Ackley(SEA)]
遊ゴロ、3塁走者生還
三ゴロ

[3回裏]
ライト前ヒット
四球
空振り三振
二塁内野安打
左中間本塁打(打たれたのはカーブ)[Casper Wells(DET)]
遊ゴロ
(以上)

3回途中、60球の制限に到達したところで降板。球速は最速99マイル、常時96から98マイルなので問題なし。課題は今日も制球力。60球のうちストライクは36球。四球は1つだけでしたが、全体にボールが高かった。本塁打されたのはすべて高め、カーブは2球とも右打者の肩口から入るいわゆる"hanging curveball"でした。それよりも感じたことは、ストレートではいくら早くても空振りが取れない、ということ。前回はキレがまだ十分ではないためかと思いましたが、そうではなく、このレベル(各球団のプロスペクト)の打者だと当ててくるんですね。空振りはわずかに8球。しかも、4シームの速球での純粋な空振りはAckleyからのわずか1球でした。カーブ以外に、今日は1球だけスライダーを投げました(ファールチップで三振を奪った)が、このように緩急を付けることをしっかり覚える必要がありそうです。

それより心配なのは、キャッチャーのSean Rooney。ようやくのことで、AFL初マスクをかぶらせてもらえましたが、この結果。打席では1安打放ちましたが、何の慰めにもならないでしょう。

もう1人心配何のは、2番ショートで先発したEspinosaの故障。1回表にライナーでセンター前に運び幸先よくスタートしましたが、内野ゴロで併殺を崩すために二塁に滑り込んだ際に、相手二塁手と交錯し、負傷退場。足首という情報もありますが、詳細は不明です。大事なければいいですが。

4番ファーストで出場したMarreroだけはいい日でした。2号ソロを含む3安打2打点。数字をどんどん上げています。

Strasburg 2.2IP 7H 1BB 4K 8R (7ER) 10.50/1.83
Wilkie 2.1IP 3H 0BB 2K 1R (oER) 0.00/1.69
Espinosa 1/1 .320/.367 /.320
Rooney 1/3 .333/.333/.333
Marrero 3/5 2R 2RBI double HR(2) K .435/.552/.826

☆PDDのGrant Desme(OAK)が3試合連続となる6号2ラン。ホームランキング独走です。

2009年10月22日木曜日

10/21 AFL (Marrero初の無安打も3四球)

10/21の結果 
Phoenixは17-4で大勝。チームで6本塁打。よく打つ。ただ、ナショナルズのメンバーでただ1人出場した4番DHで出場のMarreroはヒットなしで、5試合目で初のノーヒットとなりました。ただ、3四球としっかり出塁し出塁率はむしろ上げました。投手陣ではMandelが3試合目の登板。大量リードした8回表に出てきて内野ゴロ2つと外野フライ1つ、わずか9球で片付けました。

Marrero 0/2 3BB 2R 1K .389/.542/.667
Mandel 1.0IP 0H 0BB 0K 0R 0.00/0.33


☆17点もとったPhoenixですが、ほんとによく打ちました。Greg Desme(OAK)が4号、5号を連発し本塁打王単独トップに。Brandon Snyder(BAL)はさらに強烈な活躍で、2号2ラン、3号3ランを含む4安打7打点、通算12打点は単独打点王。もう1人、Joshua Bell(BAL)も1号3ランを含む4安打で通算打率を.600まで上げ、こちらも単独トップとなりました。

☆Peoria SaguarosのChris Heisey(CIN)は今日も二塁打2本、三塁打1本を含む4安打で出場7試合連続安打。通算安打数では16本でリーグトップ。

☆そのPeoria Saguarosに勝ったSurpriseのDanny Gutierrez(TEX)は先発2試合で計6回2/3を無失点で2連勝。元々は05年のドラフト33順目でロイヤルズに入団した22歳。今季前のBAのプロスペクトランキングではロイヤルズの7位。A+で支配的な投球を見せていたと思ったら9月になってレンジャーズに謎のトレード。90マイルを超えるストレートとカーブが武器とのこと。面白いかも。

みなさーん、今日はStrasburgの2戦目ですよー! (まもなく試合開始)

2009年10月21日水曜日

10/20 AFL Espinosa、Marreroとも守備でミス

10/20の結果 
Phoenixは8-11で負け。7回の8点で一度は5点差をひっくり返しましたが、9回表に6点取られて逆転負け。2番ショートで出場したEspinosaが2安打。4番ファーストのMarreroは4打数1安打で今日は終わりかと思っていたら、9回表に逆転されたために回ってきた9回裏の打席でダブルを放ち、結局2安打。ともに1打点ずつ記録。一方、守備では2人ともエラーを記録。5回1死2塁の場面でEspinosaが悪送球のタイムリーエラー(投手の非自責点2)。さらに6回にはEspinosaからの送球をMarreroが捕球ミス(幸い失点にはつながらず)。守備は鍛えれば向上します。しっかり! なお、ナッツ投手陣は出番がありませんでした。

Espinosa 2/5 R RBI K .292/.345/.292
Marrero 2/5 double R RBI K .438/.526/.750


今日はみんなよく打ったので、打者の記事だけでこのとおり大量になってしまいました。

☆Phoenixに逆転勝利したPeoria Saguarosはこれが初勝利(6敗)。Carlos Rivero(CLE, ベネズエラ出身の21歳の三塁手)が2本のダブルを含む4安打。Chris Heisey(CIN)も3安打1四球で3打点と活躍。出場6試合連続安打中。

☆Mesaの上位打線は、1番Bryan Petersen(FLA)が4安打3得点、2番Starlin Castro(CHC)が4安打2得点、Ryan Kalish(BOS)が3安打1四球3得点と大当たり。5番に入ったマーリンズの07年1順目(全体12位)のMatt Dominguezと、6番のツインズの06年1順目(全体20位)のChris Parmeleeという両チームのトッププロスペクトがそろって1号本塁打(この2人、打率もここまではそろって.222と低調ですが、これから調子を上げてくるでしょうか)。これだけ打っても登板した全6投手が失点してチームは敗戦。打高投低のAFL序盤を象徴しています。

☆そのMesaに打ち勝ったPeoria Javelinas。好調Scott Sizemore(DET) は今日も1安打3四球で2得点。ドジャーズの07年ドラフト4順目の外野手Andrew Lamboは2号満塁弾。先週の週間MVPをもらったRuss Mitchell(LAD)も3号2ラン。キャッチャーのJonathan Lucroy(MIL)も5打席でソロ本塁打を含む4安打と1四球と全打席出塁。

☆先日も紹介したA’sのGreg Desme(PDD)が3号3ラン。上述のSizemore、Mitchellと合わせた3人が現在ホームラン王。

2009年10月20日火曜日

10/19 ALF Espinosa2安打

10/19の結果 
Phoenixは6-2で勝ち。開幕戦で負けた後、5連勝。Espinosaだけが先発出場。2安打は結構でしたが、けん制で刺されたこと、2三振を喫したこと、反省も多いことと思います。4点リードの9回裏に(9回表に2点を追加しなければセーブシチュエーションだった)Storenが登板。先頭打者にフルカウントから四球を与え、1死後にヒットを打たれたものの2三振とポップフライに打ち取りゲームセット。最速96マイルの速球とスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、制球力にも安定感があります。

Espinosa 2/5 2K .263/.333/.263
Storen 1.0IP 1H 1BB 2K 0R 0.00


☆Phoenixの4番DHで出場のJoshua Bellが4安打の固め打ち。打率.533でリーグトップに出ました。オリオールズの05年ドラフト4順目(10/21訂正。ドジャーズの05年ドラフト4順目。今季途中にトレードでO'sに移籍)。着実にステップアップしてきており、22歳の今季も、シーズン途中にAAに昇格し、そこでも好成績。

Scott Sizemore(MSS)が今日は2本の二塁打を含む3安打で4打点。勢いが止まりません。

AFL Week1週間MVP

 第1週が終り、週間MVPが発表されました。まだ投手は調整中で長くても4回という感じなので、今週は打者が2人。あふれんばかりにいるトッププロスペクトたちを押しのけて、意外な2人(というと本人たちに失礼かな)が選ばれました。

Brandon Laird, 1B/3B (SUR: NYY)
10/16 1Double 1HR 6R 7RBI 0BB 4K .625/.625/.875 0SB
 AFLでは主にサードを守っている内野手。リーグトップの打率.625。15日の試合では5打数5安打も記録。07年ドラフト27順目でコミュニティ・カレッジから入団という経歴ですからエリートではありませんが、今季はA+でまずまずの成績。

Russ Mitchell, 1B (PEJ, LAD)
5/12 3Double 2HR 6R 8RBI 2BB1K .417/.500/.1.167 0SB
 03年ドラフト15順目で既に24歳とAFLではかなり年長の選手。今季はAAでプレー。今週は3本の二塁打と2本のホームランでトップタイの8打点が評価されての受賞となりました。

2009年10月17日土曜日

10/17 AFL Marrero好調維持

10/17の結果
 Pheonixは11-2で勝ち。Espinosaが2番ショート、Marreroが4番ファーストで先発。Espinosaは1安打1四球、Marreroは2安打1四球としっかり出塁。ただ、Marreroは5回1死満塁で三振したのはいただけない・・・。投手陣では、WilkieとMandelがともに2試合目の登板で無失点。いい日でした。

Espinosa 1/4 BB R K .214
Marrero 2/4 BB R K .455
Wilkie 2.0IP 1H 0BB 2K 0R 0.00 (H1)
Mandel 1.0IP 0H 0BB 0K 0R 0.00

☆Phoenixの先発はアスレティックスの投手のプロスペクトJames SimmonsがAFL初登板。3回を2安打2四球2奪三振の無失点で勝ち投手。07年のドラフト1順目(全体27位)。ただし、球速は90マイルに届かない軟投派のようです。

☆マーリンズのトッププロスペクトMike Stanton(MSS)が3試合連続のマルチヒットで、今日は1号本塁打。Mike Stantonと言えばヤンキースなどで活躍し史上2位の1179試合登板の記録を持つブルペン投手のMike Stantonが有名ですが、「Mike Stantonと言えば外野のスーパースター」という時代がくるのでしょうか。(当たり前ですが、顔は似てませんね)


☆レッドソックスの07年ドラフト1順目のCasey Kellyが今日はショートで先発出場。4打席で1安打2四球1三振の結果。投手になるかどうかまだ決めかねているようです。今季のマイナーでの成績からすれば投手のほうがいいように見えますが、本人やフロントの方針など、どうなんでしょうか。

10/16 AFL Strasburgデビューは3回1/3無失点!


10/16の結果
 ついにStephen Strasburg(画像はBAにあったもの。こちらのほうがカッコいいので差し替えました)がAFLでデビュー。3.1回投げて、2安打1四球ながら2併殺もあり、無失点。奪三振は2という結果でした。4回表1死1塁とした場面で50球に到達し降板しましたが、その時点で5-0とリードしており勝ち投手となりました。

 各イニングの内容。[著名なプロスペクト]は対戦打者。

[1回表]
ショートゴロ [Jose Tabata(PIT)]
空振りK
空振りK [Dominic Brown(PHI)]

[2回表]
四球
6-4-3の併殺 [Buster Posey(SF)]
ファーストゴロ

[3回表]
投ゴロ
レフト前ヒット [Darin Holcomb(COL)]
6-4-3の併殺

[4回表]
センター前ヒット [Tabata]
ショートゴロ2塁フォースアウト
(以上)

 報道によると(Gamedayでは球種、球速は表示されず)、球速は最速99マイルを計測。デビュー戦としては上々と評していいと思います。

 ただ、細かく見ると反省点も見えてきます。まず制球。50球投げてストライクがわずかに32球。相手の早打ちに助けられました(2球目までに打って凡退した打者が3人)。空振りがわずかに7球だったことから見ても、球にキレがなかったのではないでしょうか。4回のTabataのヒットは99マイルのストレートだったとのことですから、ストレートだけでは通用しないということも実感したのではないでしょうか。本人も次のように試合後コメントしています。要するに「力んだ」ということですね。

“I had a little bit of adrenaline going early on, kinda rushing a little bit to the plate. It’s something that you have to recognize and make the adjustment.”

 次回は60~65球を上限に登板する予定。期待しています。

☆Rooneyは今日もマスクをかぶらせてもらえませんでした。野手ではEspinosaが2番DHで出場したのみ。2四球2三振の内容。ブルペンではStorenが5点リードの8回に登板。エラーに足を引っ張られて2点を失いましたが、内容は悪くなかったと思います。

Strasburg 3.1IP 2H 1BB 2K 0R 0.00 (W1-0)
Storen 1.0IP 3H 0BB 1K 3R (0ER) 0.00
Espinosa 0/2 2BB 2K 1R CS .200

☆Scott Sizemore(PEJ)が3号2ラン。絶好調ですね。

2009年10月16日金曜日

10/15 AFL Mandel初登板

10/15の結果
 Phoenixは6-4で勝ち。Marreroはお休みで、野手では2番ショートのEspinosaだけが出場。第2打席でライト前シングルで出ると盗塁。1死3塁で迎えた8回の第5打席では初球をきっちり犠牲フライ。いいですね。投手ではJeff Mandelが1回を1安打無失点と無難な初登板をこなしました。どうやらここではブルペン要員のようです。
 いよいよ明日はStrasburgが先発予定。捕手もRooneyが使ってもらえるのではないでしょうか。

Espinosa 1/4 R RBI SF SB(1)
Mandel 1.0IP 1H 0BB 0K 0.00 (H1)


☆ 投手として02年全体4位でオリオールズ入団。期待されたものの、ヒジの故障で投手生命を失い打者として再起に挑戦しているブルージェイズのAdam Loewen(PDD)が4安打の固め打ち。こういう選手応援したくなります。アスレティックスのGreg Desme(PDD)も二塁打、本塁打を含む3安打3打点。

☆ 07年全体2位でロイヤルズ入団したMike Moustakas(SUR)が2本の二塁打と3ラン本塁打で計7打点の大活躍。同じドラフトの3位でカブス入団のJosh Vitters(MSS)も負けずに2安打。(ちなみに、同ドラフトは全体1位のDavid Price以下なかなかの面々がそろっています)

☆ マリナーズのDustin Ackley(PEJ)が今日は2番DHで出場。6打席回ってきて2安打1四球。同じくJavelinasのScott Sizemoreが2打席連続ホームラン。タイガースのマイナーで今年大きく評価を上げた二塁手。長距離砲ではないはずですが。

☆ 巨人の辻内(SCO)が3回から初登板。しかし、内野ゴロで1死を取っただけで4安打2四球で3失点。1死満塁で降板しましたが、後を受けた同じ巨人の村田が後続を断ってくれなければもっとひどい成績が残るところでした(ただし、その村田も次の回に2ランを被弾)。楽天の片山(PDD)も初登板。こちらは1回を1四球1三振の無失点でH(1)を記録。

2009年10月15日木曜日

10/14 AFL Storen初登板初セーブ

10/14の結果
 Phoenixは4-2で勝ち。Marreroが3番ファーストで先発出場。4回にセンターオーバーのダブル、7回2死2塁からセンター前にタイムリー、9回は歩き、都合3度出塁。2試合連続で四球を選ぶなど、いい感じです。投手陣ではDrew Storenが2点リードの9回に初登板。先頭打者にダブルを打たれましたが、後続を断ち無失点。セーブを記録し、こちらも上々のスタートです。

Marrero 2/4 double BB RBI K .429
Storen 1.0IP 1H 0BB 1K 0R 0.00 (S1)

☆Phoenixのリードオフ、アスレティックスの08年ドラフト1順目(全体12位)Jemile Weeks二塁手が2安打、盗塁も成功。負けたMesaでは、マーリンズのBryan Petersenが二塁打2本、本塁打1本の大当たり。また、カブスの07年ドラフト1順目(全体3位)のJosh Vitters三塁手も3安打。

☆09年ドラフト全体2位(つまりStrasburgの次)で指名されたマリナーズのDustin AckleyがPeoria Javelinasの9番センターでプロ初出場。2回の初打席で早速ヒット。2安打1得点と好スタート。

☆日本人ではScottsdaleの西村(阪神)が初登板。3回から2イニングを投げ無失点。H(1)も付き、こちらも好スタートです。

10/13 AFL開幕! Marrero本塁打!!

 Arizona Fall Leagueが開幕。直前になって日本からも以下の5投手が参加することになりました。これまで日本プロ野球の若手はハワイのウィンターリーグには参加していましたが、AFLには初派遣。また元ロッテで、今季オリオールズ傘下AAでまずまずの投球を見せていた田中良平投手も派遣されていました。こういう観点からも楽しめそうです。

Phoenix Desert Dogs: 片山博視(楽天)、矢貫俊之(日ハム)、田中良平(ボルチモア←元ロッテ)
Scottsdale Scorpions: 西村憲(阪神)、村田透(巨人)、辻内崇伸(巨人)

10/13の結果
 Phoenixは6-10で負け。5番DHのMarreroは5回裏の第2打席でセンターへ左へのソロホームランで幸先良いスタート。2番ショートで先発したEspinosaも6回裏の第3打席で犠飛を放つと7回裏には無死満塁からレフト前に2点タイムリーで計3打点。ただ、守備で4回表2死1,3塁からのゴロを処理しきれずタイムリーエラー。これを皮切りにWilkieが打たれてこの回4失点。差し引きすればEspinosa1人でマイナス1点ってところでしょうか。

Marrero 1/3 HR(1) BB R RBI .333
Espinosa 1/4 SF 3RBI .250
Wilkie 1.0IP 3H 2BB 2K 4R(0ER) 0.00


☆Surpriseがチーム21安打で17得点の大勝。特にメッツの08年ドラフト1順目(全体18位)Ike Davisが2二塁打、1本塁打で都合6打点と大爆発。

☆Peoria Saguarosでは、BAが今季最も活躍したマイナーリーガーに選んだブレーブスのJason Heywardが2本の二塁打を放つ期待通りの好スタート。

☆日本人3投手が無難な初登板。オリオールズの田中良平(PDD)は先発して、負け投手にはなりましたが3回を無四球4奪三振ですから、合格点をあげられる内容。矢貫(PDD)、村田(SCO)も無失点。村田はH(1)も付きました。

BA: 2009 International League Top20

 Eastern Leagueでは誰も選ばれなかったナショナルズ(全く納得いかないけど放置)。International Leagueでは、Syracuse Chiefsから(ずいぶんと下位ながら)2人が選ばれました。2人とも来年を更なる飛躍の年にしてくれ。

18. Ross Detwiler, LHP
19.
Ian Desmond, SS

新GM補佐などフロント人事

 Mike Rizzo GMにとってのこのオフ最初の仕事となるGM補佐選びですが、ブレーブスのスカウト部長を務めていたRoy Clarkに決まりました。51歳。ブレーブス一筋で20年。地域スカウトからスカウト畑を歩み、過去11年は現在のスカウト部長のポストで6月のアマチュアドラフトを指揮する立場でした。ナショナルズでの肩書きはAssistant General Manager and Vice President of Player Personnelとなり、ドラフト対象のアマチュア選手だけではなく、他球団の若手や日本や中南米を含む海外のプロスペクトについても担当することになりそうです。現在のブレーブスのマイナー組織が高い評価を得ていることは周知の事実。期待しています。

 また、ブルージェイズのGM補佐にご栄転となったDana Brownに代わるスカウト部長に、これまでスカウト部長補佐だったKris Klineを昇格させることを決定。

 Latin American Operations部長に、それまでレッドソックスのやはりラテンアメリカ地域のスカウトを担当していたJohnny DiPugliaを採用。また、ドミニカでの拠点をBoca Chicaに新たに建設することも明らかに。

 少しずつですが、前向きな動きが続いているようで、勇気付けられます。

2009年10月13日火曜日

Arizona Fall League参加選手

10/13 Derek Norrisの代役としてSean Rooneyが追加。また、投手でもJeff Mandelが追加。いよいよ開幕。 メジャーのプレーオフなんて知ったことか。当ブログでは下記のナショナルズの選手を中心にAFLを追いかけます!

→10/8 OH NO!  いや、たいしたことはないのですが、Derek Norrisが左手のHamate Boneの除去手術をするとのことで、AFLへの参加を取りやめることになりました。今季終盤成績を落としていたのもこの痛みがあったためではないかと言われています。AFLへの不参加は残念ですが、12月にはプレーできるようになるとのことなので、来季は万全で戻ってくれることと期待しています。

→9/5 6人目の選手がJosh Wilkieと発表されました。25歳のブルペン右腕。2006年に大卒でドラフト外で入団という、トッププロスペクトと呼ぶには程遠い、マイナーのロースター枠を埋めるためのいわゆるOrganizational Playerとして入団しましたが、次第に頭角を現し、今季はついにAAAまで到達。ビッグチャンスにつなげることができるかどうか、楽しみな選手です。

9/1 オリジナル
 10~11月に各球団の原則AA以上の有望株が集まるArizona Fall League。各球団の原則AA以上の有望株が集まり混成チームで戦います。ナショナルズの選手は、Phoenix Desert Dogsのメンバーとしてオリオールズ、ブルージェイズ、アスレティックスから送られてくる選手とチームを組みます。そのAFLへの参加選手の第1陣が明らかになりました。(各球団6人とのことなので、あと1人、おそらく投手が追加発表されるはずです)

RHSP Stephen Strasburg
RHRP Drew Storen
1B Chris Marrero
SS Danny Esoinosa
C Derek Norris →参加取りやめ
C Sean Rooney (追加招集)
RHRP Josh Wilkie
RHSP Jeff Mandel (追加招集)

 うーむ、素晴らしい。毎日追いかけたくなるトッププロスペクト集団です。Strasburgは、今週末にもフロリダの球団施設で調整に入り、AFLに備えることになるようです。

2009年10月11日日曜日

Strasburgのプロ2戦目(Florida Instructional League)

 Stephen StrasburgがFlorida Instructional Leagueでの2戦目。3回を投げて2安打1失点でしたが、無四球6奪三振というところは、さすが。Floridaでの登板はこれで終わり。次はいよいよ、Arizona Fall League。10月13日開幕です!

2009年10月10日土曜日

ALDSの誤審

 プレーオフの試合も、録画でちゃんと見てます(激しく寝不足になっていますが)。
 
 しかし、昨日のYankees―Twinsでのこの誤審にはあきれますね。プレーオフの延長戦で、しかもレフト線審あんだけ近くで見てて・・・。何かを疑いたくなるような判定。興ざめです。打ち直しでヒットを打ったJoe Mauerはさすがでしたが。

 http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?content_id=7035471

 

トップ・プロスペクトたちの1年

 先日傘下のマイナーチーム毎のシーズン・レビューを書きましたが、シーズン開始前に個人的に注目した選手12人の今季も振り返っておきます。

 評価のアップダウンで言うとこんな感じです。まとめれば、投手陣には厳しく、野手陣は期待に応えてくれたシーズンでした。

↑↑(赤丸急上昇)
Derek Norris

↑(着実に成長)
Ross Detwiler
Chris Marrero

Danny Espinosa
J.P. Ramirez

→(一進一退)
Josh Smoker
Michael Burgess
Destin Hood

↓(残念でした)

Collin Balester
Jack McGeary
Colton Willems
Bill Rhinehart


【Pitchers】
Ross Detwiler, LHP, Harrisburg (AA)→MAJOR→Syracuse(AAA)→MAJOR
14G(1-6) 70.2IP 42K 29BB 5.35ERA 1.63WHIP (MAJOR)
10G(4-2) 49.1IP 42K 20BB 3.10ERA 1.54WHIP (AAA)
6G(0-3) 27.1IP 28K 10BB 2.96ERA 1.39WHIP (AA) 
 初挑戦となるAAで開幕。開幕時の期待は9月にメジャー昇格できれば成功、という程度のものでしたが、4月後半から好投しはじめ、5月17日までの6試合で、27.1回を投げて28奪三振に対して10四球、支配的とはいえないまでも十分な成績を残し、AAAへの昇格は視野にありました。
 そして、チャンス(あるいは落とし穴)は突然にやってきました。Scott Olsenの故障離脱でメジャーの先発ローテーションに空きが出て、5月18日にメジャー昇格、初先発。当初はスポットスタートと言われていましたが、最初の2試合で5回自責点2、6回自責点1と好投。ストライク先行の投球が高評価を得、ローテーションに定着。ところが、この後ボールが先行するようになり、たまに好投すると打線の援護がなく、未勝利のまま7月のオールスター休みにAAAに降格させられました。
 しかし、このまま悪い感じでシーズンを終えなかったところは偉かった。AAAできっちり修正し、8月14日にようやく今季初勝利(それまで、AA、AAA、メジャー併せて0勝10敗)を記録すると、その後4戦で3勝と勢いに乗って、セプテンバーコールアップで再昇格を勝ち取りました。
 投球回数制限を常ににらみながらも好投を重ね、遂に9月28日に念願の初白星をあげると9月3日の最終登板でも5回1安打無失点(リリーフが打たれて勝ち星はつきませんでしたが)。9月昇格後は5試合(4先発)で23.2回を投げて1.90/1.23のチーム月間MVP級の成績で、7月の降格時に6.40だった防御率を5.00まで下げてシーズンを終えました。来季は年間を通じてローテーションを守ってくれることを期待しています。


Collin Balester, RHP, Syracuse (AAA)→MAJOR→Syracuse(AAA)
7G(1-4) 30.1IP 20K 14BB 6.82ERA 1.58WHIP (MAJOR)
20G(7-10) 107.1IP 71K 37BB 4.44ERA 1.55WHIP (AAA)  
 昨季はメジャーのローテーション投手として閉幕。当然今季も開幕リーテーションを期待されましたが、スプリングトレーニングで失敗。AAAで開幕すると、5月頃に一時期良くなりましたが、結局そこそこの成績という状況が続きました。7月にDL入りしたJordan Zimmermannに代わってメジャー昇格。しかし、結果は無残なものでAAAに再降格。(投球回数制限に到達したこともあり)そのままシーズンを終了しました。
 球質、球速といった技量的な問題より、精神的なもろさからコントロールを失い、高めに置きに行って打たれるというパターンを繰り返してしまいました。来季もスプリングトレーニングでローテーションを争う立場は与えられると思いますが、ベンチ(まあ監督は代わる可能性が高いわけですが)、フロントの信頼を回復するのは並大抵ではないと思います。

Jack McGeary, LHP, Hagerstown (A)→Vermont(SS)
13G(0-6) 55.2IP 44K 45BB 6.79ERA 1.85WHIP(A)
13G(2-6) 56.1IP 45K 41BB 4.31ERA 1.81WHIP(SS) 
 大学を中退して野球に集中すると決心し、フルシーズンのAで開幕を迎えましたが、まったくダメ。6月半ばにはショートシーズンに降格。今年のドラフト組と対戦するようになり当初は格の違いを見せるかという好投を続けましたが、次第に成績を落とし、気が付けばAとほとんど同じ数字に落ち着きました。問題は、制球力に尽きます。与四死球、ワイルドピッチがとにかく多い。大きく評価を落とした1年でした。

Josh Smoker, LHP GCL(Rk)
10G(4-2) 42.2IP 31K 10BB 3.38ERA 1.31WHIP
 昨年の11月に手術した左肩の故障で出遅れ、Rkリーグからやり直し。6月後半からシーズン終了までローテーションを守り、まずまずの成績を残しました。プレーオフでも第1戦で先発し、5回7安打無四球1失点と好投。飛躍の年とはならなかったのは残念でしたが、まだ20歳。大卒で入ったと思えば、まだまだこれから。期待しています。

Colton Willems, LHP, Potomac(A+)→GCL(Rk) 
6G(1-4) 20.2IP 12K 7BB 7.40ERA 1.65WHIP (A+) 
3G(0-0) 3.1IP 4K 1BB 13.50ERA 2.10WHIP (Rk)  
 06年ドラフト1順目(全体22位)入団ですが、フルシーズン3年目となる今季は散々なシーズンとなりました。まず斜筋を痛めたとかで出遅れ、5月になってA+に合流。最初の2戦で計11回を投げ自責点0と好投し、これは!と期待させましたが、その後4試合続けて激しく打ち込まれると、6月1日を最後に登板がなくなりました。投球フォームの改造を行っていたという説もありますが、6月中旬にDL入り。7月末にRkレベルで短いイニングに登板しましたが、3試合目に1死を取っただけで3失点し、結局これが今季最後の登板となりました。9月から10月に開催されるInstructional Leagueにも名前が見あたりません。
 ずいぶん探したのですが、情報が少なすぎてどういう状況、問題なのか分かりません。誰かご存じでしたら、教えて下さい。


【Hitters】
Chris Marrero, 1B, Potomac(A+)→Harrisburg(AA)
23G 84PA 20H 1HR 11RBI 8BB 18K .267/.345/.387 0SB (AA)
112G 469PA 119H 16HR 65RBI 42BB 97K .287/.360/.464 2SB (A+)  
 昨季は故障でほぼ半年を棒に振り、A+をやり直すことに。開幕からしっかり打ち、5月と7月に、2度のリーグの週間MVPを獲得。8月半ばについにA+を卒業しAAに昇格。来季中にはメジャー昇格も夢ではなくなってきました。一塁守備には未だに難があるようですから、しっかり練習してください。Adam Dunnの後釜は君だ!

Michael Burgess, OF, Potomac (A+)
131G 545PA 113H 19HR 71RBI 54BB 135K .235/.325/.410 12SB  
 長打力は期待に応えるものでしたが、三振数は相変わらず多く、三振率で見てもシーズンを通じて向上なし。この点はがっかりと言わざるを得ません。各月毎に成績に大きなばらつきがあり、6月に.286/.387/.549という素晴らしい成績を残した(結果としてオールスターに選出)かと思うと、翌7月にはほぼ同じ試合数なのに.183/.277/.317と低迷。まだ20歳。成長途上、まだまだ伸びると信じています。

Danny Espinosa, SS, Potomac (A+)
133G 576PA 125H 18HR 72RBI 72BB 129K .264/.375/.460 29SB  
 開幕から絶好調。5月にスランプがありましたが、最初のフルシーズンをしっかりとした成績で終え大きく評価を上げました。特に出塁率には高い評価を与えていいと思いますし、本塁打数も意外に伸びました。課題と言えば、Burgessほどではないにせよ三振が多いこと。
 夏のオールスター期間に開かれたFutures Gameにナショナルズの代表として出場。秋にはCarolina Leagueの年間オールスターにも選ばれました。来季はAAでしょう。ますますの飛躍を期待します。

↑↑Derek Norris, C, Hagerstown (A)
126G 540PA 125H 23HR 84RBI 90BB 116K .286/.413/.513 6SB  
 もう何度も書いていますのでここでは割愛しますが、実に素晴らしいシーズンを送りました。来季以降が楽しみです。

Bill Rhinehart, 1B, Harrisburg (AA)
129G 451PA 99H 12HR 56RBI 31BB 105K .239/.292/.389 7SB  
 開幕から打撃低迷。最後まで調子が上がることなく、フェードアウト。最後はChris Marreroに押し出される形で外野も守っていました。昨季の個人的なアイドルだっただけに、残念です。

Destin Hood, OF, GCL(Rk)→Vermont(SS)
38G 159PA 34H 2HR 24RBI 11BB 45K .246/.302/.333 2SB (SS)
25G 98PA 29H 3HR 24RBI 8BB 19K .330/.388/.614 3SB (Rk)
 開幕を迎えたGCLは相手投手を圧倒し7月末にあっさり卒業。しかし、SSでは昇格直後こそそこそこ打ちましたが、次第に成績を落としてシーズンを終えました。とにかく三振が多く、オーバーマッチという感が否めません。19歳、経験を積んで育って下さい。

J.P. Ramirez, OF, Vermont(SS)
72G 314PA 78H 4HR 39RBI 14BB 45K .264/.306/.407 6SB 
 ここに並べたスタッツではいまひとつのシーズンだったように見えますが、二塁打、三塁打、本塁打、打点ではチームトップ、リーグでもトップ10に入る成績。比較的三振が少ないのも魅力ですが、四球も少ないので、単なる早打ちということか・・・。9月は、わずか6試合ながらOPS1.023といい終わり方をしたのも好印象。来季はフルシーズンのAからスタートでしょう。先が楽しみです。

2009年10月9日金曜日

09年9, 10月チーム月間MVP

 9, 10月の個人成績。セプテンバーコールアップの選手もいたので、普段より多めの選手をリストアップしてみました。

Hitter of the Month: Ryan Zimmerman
PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Ryan Zimmerman 121 16 6 16 .259 .325 .509 0
Adam Dunn 114 10 3 14 .221 .322 .333 0
Elijah Dukes 103 13 0 6 .253 .398 .325 1
Josh Willingham 101 7 3 4 .156 .248 .278 1
Willie Harris 99 12 2 6 .272 .398 .457 2
Ian Desmond 89 9 4 12 .280 .318 .561 1
Justin Maxwell 73 12 4 8 .292 .370 .554 3
Alberto Gonzalez 71 8 0 6 .303 .329 .379 0

 最も高い打率を残したAlberto Gonzalezでさえようやく3割と前月とは打って変わってチーム全体が打撃低調でした。Ryan Zimmermanだけは低打率ながら6本塁打16打点とさすがの成績を残しましたが、Adam DunnJosh Willinghamは深刻な不振に陥り、Dunnはまさかの月間3本塁打で40発に届きませんでした。
 
 そんなふうにベテランが苦心する中、若手には明るい話題が多くありました。筆頭格は、セプテンバーコールアップで上がってきたIan Desmond。なかなか出場機会を与えられませんでしたが、デビュー戦となった9月10日のフィリーズ戦で初本塁打を含む2安打4打点とセンセーショナルなデビューを果たすと、その後も、本職のショート以外を守らされたりいろいろと苦労したはずですが、手堅い成績を残しました。来季の開幕をショートで迎えさせてあげたいと思っている人は多いはず。また、今季三度目の昇格となったJustin Maxwell。今回は好成績で、来季の開幕ロースター争いに加わる権利はありそうです。Elijah Dukesも、長打が出ず、打率も伸びない状態の中でしたが、4割近い出塁率を残したのは、好材料。

Picher of the Month: John Lannan
G IP W L S K ERA WHIP
J. D. Martin 7 38.0 2 1 0 22 4.03 1.42
John Lannan 6 37.2 1 4 0 20 3.51 1.22
Livan Hernandez 6 34.2 2 3 0 16 6.23 1.64
Garret Mock 6 32.0 0

4

0 21 6.75 1.78
Ross Detwiler 5(GS4) 23.2 1 1 0 10 1.90 1.23
Mike MacDougal 14 12.2 1 1 6 11 8.53

2.37

Tyler Clippard 16 21.2 2 1 0 22 2.91

1.29

Jason Bergmann 16 11.2 0 0 0 9 0.77

1.54


 全体的にひどい成績の投手陣。先発ローテーションの5人は最終登板ではそろって好投し、好印象でシーズンを終えましたが、それまでは目も当てられないような投球も多くありました。Garret MockJ. D. Martinの2人は特に苦労し、来季は先発ローテーションを争う立場でスプリングトレーニングに入るでしょうが厳しい競争にさらされることでしょう。John Lannanは、今月も好投しましたが打線の援護に恵まれず。10勝させてあげたかった。Livan Hernandezはジキルとハイドって感じ。本人は来季もナショナルズで投げたいとの意向を示していましたが、再契約はあるでしょうか。個人的にはあり。そして、Ross Detwiler。セプテンバーコールアップで上がってきてから、投球回数制限を意識しながらの投球でしたが、好投を続け、ついにメジャー初勝利を記録しました。

 ブルペンでもクローザーのMike MacDougalが、セーブ失敗こそ1つしかありませんが極めて不安定な内容。このERA/WHIPは何ですか?来季に向けて大きな不安材料。良かったのは、Tyler ClippardJason Bergmannの2人。この2人は来季もある程度計算できるとみていいでしょう。Sean Burnettは故障で7試合の登板にとどまりました。その他のブルペンはボロボロで全員取り替えたいくらいです。

Rookie of the Month: Ian Desmond
 DetwierやMaxwellも十分候補になりましたが、やはり印象度では抜群。たまに派手なエラーをするのが玉にキズですが。

オフシーズンの焦点

 各地でプレーオフの戦いがはじまりましたが、ナショナルズのオフも始まりました。忙しいオフになることは必定ですが、思いつくままにポイントを確認しておきます。

① 監督・コーチ陣の選任

 まずは、新監督を選任することが最初の課題。オールスター・ブレークにManny Acta前監督を解任し、ベンチコーチだったJim Rigglemanを臨時監督として後半戦を戦いました。後半の成績は33勝42敗(.440)であり手腕を評価する声もありますが、Mike Rizzo GMはRigglemanも「候補の1人である」と発言するに留めています。他の候補も含めてインタビューを重ね、選出されることになるでしょう。
チームの現状はまだ再建期。若手の長期育成というマインドを持った監督を期待しています。そういう意味で、Rigglemanには戻ってきて欲しくないというのが個人的な気持ちです。


② フロントのポスト

 Mike Rizzo自身がGM補佐(のちGM)に着いて以来空席となっているGM補佐の地位などフロントのポストをいくつか埋める必要があります。チームを長期的に強化していくためには、スカウト、マイナーの指導者も極めて重要。


③ 故障者の回復具合

 野手陣に関しては、故障者の回復具合が補強戦略の大きなポイント。Jesus Flores、Cristian Guzman、Nyjer Morganの3人とも来季には間に合うとの診断ですが、どこまで信じていていいのか。特にFloresは「スプリングトレーニング中に復帰」というのが今のスケジュール感ですから、正捕手を見つけてくる必要があるのかどうか・・・・。


④ 投手陣の整備
 投手成績は「ひどい」の一言。先発もブルペンも、今季終了時点からは一定の改造は不可避。どこまで大幅にやるかはGMしだいですが、先発ローテーションで言えば、当確はLannanのみとして、一線級の先発投手を1人(または2人)FAで獲得し、2枠ほどは若手に競わせる方針ではないかと思われます。若手育成という基本方針は維持し、ある程度チャンスを与えるべきでしょう。ブルペンも思い切って改造して欲しいところですが、これでドラフトピックを失うことは避けるべし。


⑤ 退団する(可能性のある)選手

・ FA退団:
Josh Bard
Livan Hernandez
Ron Villone
Dmitri Young
(まだいたのか・・・)

・ 球団オプション:
Austin Kearns(1000万ドル、バイアウト100万ドルですが、当然破棄!)

・ 調停申請権のある選手(一部誤っているかもしれません。):
Josh Willingham(2年目。当然契約オファー)
Jason Bergmann(1年目。当然契約オファー)
Sean Burnett(1年目。当然契約オファー)
Mike MacDougal(2年目扱い?おそらく契約オファーするでしょうが値段も高いので個人的には不要)
Wil Nieves(1年目。貴重な控え捕手ですが、代わりを見つけうるのは難しくないので微妙)
Pete Orr(1年目?成績はNon-tender候補。個人的には全く不要)
Logan Kensing(2年目。絶対Non-tenderして欲しい)
Scott Olsen(2年目。個人的にはNon-tenderして欲しい)

2009年10月7日水曜日

2009 Season Results (2年連続30球団最下位、100敗)

 このブログを立ち上げて2シーズン目が終りました。ご承知のとおり2年連続で30球団最下位。しかも100敗。いかに弱小球団を選んだとはいえ、さすがここまでは予想していませんでした。私が応援するから負けるんでしょうか・・・・・・・。


【ナ・リーグ東部地区】
 フィリーズが2連覇。防御率7.21のクローザーBrad Lidgeを抱えながらもRyan Howard率いる打線の圧倒的な長打力で敵を粉砕(特にナショナルズは3勝15敗と鴨にされました)。終盤の快進撃でワイルド・カード争いをしていたはずのブレーブスは、ナショナルズにまさかの4連敗で地区2位さえ逃しました。メッツは故障が痛かった。

National League East (Final)
W L % GB
Philadelphia

93

69

.574

-

Florida

87

75

.537

6.0

Atlanta

86

76

.531

7.0

New York

70

92

.432

23.0

Washington

59

103

.364

34.0



【Hunt for Bryce Harper】
 最下位争いのほうも、最終的な結果を載せておきます。7連勝して差を詰めましたが、それでも100敗以上はナショナルズのみ。余裕の「勝利」でした。パイレーツは最後の10試合を勝ち越しており、オリオールズも最後は4連勝と、ナショナルズを含め、3球団はそれなりに意地を見せてくれました。

 なお、前年2位マリナーズは85勝77敗で14位と大躍進。3位だったパドレスも負け越しながら20位タイとずいぶん勝ち星を伸ばしました。

Hunt for Bryce Harper (Final)

W

L

%

GB

L10

St

Washington

59

103

.364

-

7-3

W7

Pittsburgh

63

99

.385

4.0

6-4

L2

Baltimore

64

98

.395

5.0

4-6

W4

Kansas City

65

97

.401

6.0

2-8

L3

Cleveland

65

97

.401

6.0

4-6

L5



【年間チーム打撃成績】
 非常に好不調の波の激しいシーズンでした。総得点の推移で見ると、22位→8位→29位→10位→8位→28位と大きく変動していることがよく分かります。5月と7月には多くの成績で30球団中のトップ10に顔を出すほどでしたが、ダメな時期はとことんダメでした。鍵はAdam Dunn。Dunnの好不調がチーム全体の打撃成績に影響を及ぼしました。 

 シーズンを平均すれば、昨季よりはずっといい打線でした。これは、Dunnの加入と、それにともなうZimmermanの成績向上。三振率が上がってしまっているものDunnを使う以上は覚悟の上。盗塁はNyjer Morgan1人で24盗塁。昨季と比べても減ってしまいました。

2009 Team Offence
(2009成績) (2009順位)(2008順位)
総得点 710 21 位28 位
打率 .258 24 位26 位
出塁率 .337 12 位22 位
長打率 .406 20 位29 位
本塁打 156 21 位28 位
三振率 22.0 24 位18 位
盗塁数 73 25 位タイ17 位タイ


【年間チーム投手・守備成績】
 ひどいの一言。一時的に四球/9IPが向上した時期もありましたが、他は軒並みシーズン通じて低迷。とにかく名実共30球団最低の投手陣であったことは疑いありません。若手が中心だったので、今後の成長も期待できますが、オフには先発、ブルペンともFA選手での補強をする必要があるでしょう。エラーに関しては、もう言葉もありません。

2009 Team Defense
(2009成績) (2009順位)(2008順位)
総失点 874 29 位26 位
防御率 5.02 28 位24 位
奪三振/9IP 5.76 30 位20 位
四球/9IP 3.97 30 位24 位
被打率 .276 28 位20 位
エラー 143 30 位29 位

BA: 2009 Carolina League Top20

 ナショナルズのPotomac NationalsからはDanny Espinosaのみ(元記事はこちら)。リーグ最多勝を飾ったTom Milone(2.91/1.19)や、好成績でシーズン途中に昇格していったBrad Meyers、それにChris Marreroは選ばれる可能性があると見ていたのに。Miloneは本当に悔しい。来季期待しています。

10. Danny Espinosa, SS  

 全体的に見ると野手ばっかりで投手は5人だけ。チームとしてもレッドソックスとロイヤルズからそれぞれ5人と、ずいぶん偏った選出となりました。ちゃんと全体見てるのか?と疑いたくなります。
 
 全体1位は既にProspect Hot Sheetの記事でマイナー全体のトッププロスペクトとされていたJason Heyward (ATL)。当然でしょう。

2009年10月6日火曜日

09年9,10月のチーム成績

 いろいろとシーズンレビュー記事を検討していますが、まずは毎月の月間成績から。

 9,10月の月間チーム成績は13勝17敗。最後に7連勝の直前までは月間勝率2割台で、4月以来の最悪の1か月を終えるところでした。9,10月の月間チームスタッツは、下記の通りですが、打てず守れずがよく現れています。

Team Offence
総得点 112 28 位
打率 .229 30 位
出塁率 .306 28 位
長打率 .377 27 位
本塁打 29 13 位タイ
三振率 23.1 28 位
盗塁数 9 27 位タイ

Team Defense (エラーのみ月末までのトータル。) 
総失点 159 22 位
防御率 4.87 26 位
奪三振/9IP 5.50 30 位
与四球/9IP 4.43 29 位
被打率 .270 19 位
エラー 143 30 位

 最後に7連勝。しかも、延長2試合、サヨナラ1試合を含め、全て3点差以内の接戦をものにしての勝利。成績とずいぶん異なる印象でシーズンを終えましたが、102敗を喫したチームにおいて、ファンには救いのある終わり方でした。

Strasburgのプロ初登板(Florida Instructional League)

 Stephen Strasburgがプロ契約後始めて実戦マウンドに立ちました。舞台は、フロリダで開催されている各球団の若手を集めたInstructional League。日本風に言えば秋季キャンプってところで、成績もちゃんと残らない全くの練習試合という雰囲気の中で、この後参加予定のArizona Fall Leagueに向けた調整という意味合いでの登板。それでも注目は高く、ESPNはSports Centerの番組中に中継を流したようです(当然、東京では見られませんでしたが)。

 さて、登板内容。タイガースの若手を相手に2イニングを投げて3安打1失点2奪三振。初回先頭打者から三振を奪う上々の立ち上がり。2回2死からバットを折りながらレフト前に運ばれて失点したものの、2回または40球の球数制限の中無事に2回を25球で投げきり、本人もコーチ陣も納得の内容だったようです。

 次回登板は10日のアストロズ戦。

2009年10月5日月曜日

10/4 W2-1(15)@ATL (7連勝でシーズン終了)

Nationals W2-1(15) at Braves Season 59-103 (St.W7)
Pitching: Martin, Clippard, Villone, Bergmann, Rivera, Kensing(W1-2)
Hitting: Gonzalez(2/6 BB R RBI), Desmond(2/7), Dukes(1/4 2 BB R)

 (仕事しながらだったので、ライブでメモは書きませんでしたが、観ていました)

 シーズン最終戦。

 Zimmerman、Dunn、Willinghamはスタメンを外れ、ブレーブスもChipper Jonesがベンチスタート。そういう打線だったこともあるでしょうが、両投手とも小気味の良い投球。守備も締まっていて、いい試合でした。結局、ナショナルズ先発のMartinは6回1失点、ブレーブス先発のTim Hudsonは7回1失点、ブルペンも頑張り、1-1のままで連夜の延長戦へ突入。

 延長戦も15回表(ここに来て今季最長)、2死1,2塁の場面でAlberto Gonzalezがセンター前に落ちるヒットを放ち、Dukesが生還して決勝点。その裏2死2,3塁のピンチを迎えながらも辛くも逃げ切り(最後に奪ったチェックスイングの三振には、審判も早く終わりたかったのかな、という印象を受けもしましたが)、勝利!

 7連勝で、気持ち良く終わることができました。みなさん、お疲れ様。

MVP: Alberto Gonzalez

Elijah Dukesのメンターを解任

 このブログを始めて間もない2008年2月22日の記事で紹介した、Elijah Dukesのメンター、James Williamsが解任されました。球団としては2年を経て、25歳となったDukesは十分に成長したと判断した模様です。確かに、この2年間、フィールド上でも私生活でも大きな問題は何も起こしませんでした。近頃は、記者との関係も改善しロングインタビューに答えたり、自分の打撃の欠点に対する謙虚な姿勢を示したり、目に見えて成熟したように思われます(プレーでの成長や一球一打への集中という点で課題は多々ありますが)。

 Williams氏本人のコメントより。

"My experience with the Nationals cannot be compared to any venture I ever endured. I thank management for allowing me to be part of such a professional organization and have great respect for the players. Elijah has a great future and I know he now understands the importance of diplomacy. It is the best method of resolving issues. I truly love him and his family as if they were own. He will make it. Many people are praying for him. "

 2年の仕事を終えての円満退社という印象を受けるコメントですね。Dukesが人として、選手としてこれからも成長していってくれることを、私も願っています。

2009年10月3日土曜日

10/3 W6-4(11) @ATL (Maxwellの2ランで延長を制し6連勝)[Live]

 前回で最終登板と言われていたDetwilerが意外にももう一度マウンドに。短いイニングかもしれませんが、好投でシーズンを終えることを期待しています。

Washington
Harris - 8
Dukes - 9
Zimmerman - 5
Dunn - 3
Willingham - 7
Desmond - 6
Bard - 2
Orr - 4
Detwiler - 1

[試合後コメント]
Nationals 6-4(11) at ATL Season 58-103 (St.W6)
Pitching: Detwiler, Rivera(H2), Villone(BS3), Bergmann, Sevogia(BS1, W1-0), Kensing(S1)
Hitting: Zimmerman(3/5 R RBI), Guzman(1/1 2RBI), Maxwell(1/3 R 2RBI)
HR: Desmond(4), Maxwell(4)

 今度こそ最終登板となったDetwiler。62球のうちストライクは31球、6回で4四球と制球に苦しみましたが、1安打、無失点と結果は残しました。ブルペンが打たれたため白星はつきませんでしたが、いいシーズンの終わり方ができたのではないかと思います。

 試合は延長戦へ。10回表に勝ち越したのに、その裏に追いつかれ、11回表にMaxwellが2ランで再度勝ち越し、今度は守り切り、6連勝。ちなみに、10回裏に2失点でセーブに失敗したZack Segoviaがメジャー初白星を記録しましたが、祝いする気にはなれませんね。この試合で登板した6投手で最もダメだった投手が勝ち投手って、何かが間違ってる。

MVP: Justin Maxwell

10/2 W6-3@ATL (Desmondの活躍で5連勝!)

Nationals 6-3 at ATL Season 57-103 (St.W5)
Pitching: Hernandez(W2-4), Rivera(H1), Villone(H7), Bergmann(H10), MacDougal(S20)
Hitting: Desmond(2/3 BB 2R 3RBI), Maxwell(2/5 R), Dunn(2/5 R), Zimmerman(1/3 2BB 2R)
HR: Desmond(3)

 Desmondが躍動。2回表の第1打席でレフトのポール際に先制となる3号ソロ。3回表は、同点の2死1,2塁でライトフェンス直撃の三塁打を放ち決勝点をたたき出しました。この後5回表の打席は四球、7回表の打席は内野ゴロに終わりサイクルヒットとはなりませんでしたが、十分な活躍でした。
 
 Livanは今日はいいLivanでした。打たれながらも要所をしのいで7回途中まで3失点とクオリティ・スタートを記録。ナショナルズに合流してからの8試合中6試合でクオリティ・スタートを記録(勝ち負けでは2勝4敗という記録ですが)。本人は、来季もナショナルズで投げたいという意向を明らかにしています。いい日と悪い日がはっきりしていますが、イニング数を稼いでくれる投手なので個人的には悪くない印象を持ちますが、果たして・・・・。ブルペンもきっちり仕事をし、MacDougalは20セーブに到達。

 快勝で5連勝となりました。

MVP: Ian Desmond

2009年10月2日金曜日

BA: 2009 South Atlantic League Top20

 ナショナルズのHagerstown SunsからはDerek Norrisのみ。寂しい結果となりました。元記事(こちら)を確認すると、投手がトップ3を占め、野手では2008年ドラフト全体1位のTim Beckham(TB)を抑えて最も高い評価を受けました。

4. Derek Norris, C 

 全体1位は傘下のベネズエラ出身の左腕Martin Perez(TEX)。レンジャーズ傘下には次から次からいい投手が生まれてきますねぇ。

10/1 W2-1@ATL (Zimmermanの守備で接戦をものにして4連勝)

Nationals 2-1 at ATL Season 56-103 (st.W4)
Pitching: Mock, Clippard(W4-2), MacDougal(S19)
Hitting: Zimmerman(2/4 R RBI), Harris(2/4 R), Orr(1/4 RBI SB)

 いよいよ今季も最後のシリーズ、ブレーブスとの4連戦。デーゲームでロッキーズが勝ちNLのワイルドカードを決めてしまったので、文字通り消化試合となってしまいましたが、特にナショナルズの選手たちにとってはずっと前から消化試合であり、来季に向けて生き残りを掛けた戦いが続いています。

 先発はGarret Mock。9月は先発した5試合とも4点以上取られ、月間防御率7.96という内容の悪い投球が続いていましたが、今日は6回を投げてソロ本塁打による1点に抑える好投。残念ながら降板時は1-1の同点で、勝ち星は付きませんでしたが、ひたすらゴロを打たせ、併殺も3つ。好印象で今季を締めくくりました。来春は、ローテーション争いにさらされるでしょうが、応援してます。

 Mockのあとを受けたClippardが今日も好投。7回裏を無失点に抑え、8回裏は3者連続三振。流れをぐっと引き寄せると、迎えた9回表、先頭のZimmermanが二塁打で出塁すると1死後Pete Orrが決勝のタイムリー!3イニング目に入ったClippardが2死1,3塁としてしまいましたが、MacDougalを投入して逃げ切り、4連勝。最後は、Zimmermanの守備力に助けられました。

MVP: Ryan Zimmerman