2009年11月30日月曜日

09 Season Review 4 & Off Season Outlook : Catcher

 続いて、ポジション毎に今季成績の確認とオフ・来季に向けた展望を見ていきたいと思います。。まずは、捕手から。

(2009 Season:GSは捕手としての先発数。その他の成績は全成績)
GS PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Josh Bard 71 301

20

6

31

.230 .293 .361 0
Wil Nieves 65 249 20 1 26 .259

.313

.299 1
Jesus Flores 23 106 13 4 15 .301

.371

.505 0

 Jesus Floresのレギュラーとしての大成が期待されたシーズンでしたが、ケガでほとんどを失いました。開幕から打撃好調で3割を超える打率を残していましたが(さすがにこのスタッツを年間通じて維持することはできなかったでしょうが)、5月9日の試合で右肩にファールチップが直撃。当初は打撲と思われましたが骨折と判明。9月になってようやく復帰を果たしたものの、3試合に代打出場したのみで、再び右肩痛を発症。右肩関節唇断裂の手術を受けることになりシーズン終了。2年連続して故障のためシーズンのほとんどをDLで過ごすことになり、選手としての成長の機会を失うとともに、身体的強靱さ対する疑問も生じさせつつあります。本当に残念なシーズンとなりました。

 で、今季の出場機会を得たのはJosh BardWil Nieves(写真)の31歳の2人。Bardは控え捕手としてはパンチ力もありまずまずの打撃成績ですが、レギュラーとして使うには不十分。何より守備がダメ。Nievesはリード面の評価は高いもののあまりにも打てない。Floresの穴を埋めることはできませんでした。

[オフ・来季の展望]
 今季の3選手のうち、BardはFA退団。FloresとNievesが年俸調停対象。Floresには当然契約をオファーするでしょうが、Nievesはどうかな。微妙なところ。

 来季の構想は、Floresの回復をどう見るか次第。今のところ、スプリングトレーニング中にプレーを再開でき、開幕には間に合うといわれていますが、送球する方の肩だけに完全に直るのか不安は残ります。間に合うと信じる場合、Nievesのような守備型の控え捕手さえ確保すれば十分。Nievesに年俸契約をオファーすべきかどうかは難しいところです。コメントはいつもナイスガイだし、過去2年の控え捕手としての貢献に報いる意味でも(昇給込みの)契約を申し出てほしいところという心情もありますが、純粋にビジネスの発想に立てば、(年俸調停となれば必然的にそうなる)最低保障年俸を超える金額をNievesに払う必要はないとも考えられます。後者の場合は、同レベルの守備型の捕手を安く契約(あるいはスプリングトレーニングに招待込みのマイナー契約)することになります(Ramon Castro?)。もちろんこの方法でNievesと再契約することも考えられるわけですが。フロントの判断が注目されます。

 Floresが開幕に間に合わないと見れば、攻守でそれなりの捕手を獲得しにいくことになります。あまり考えたくない展開ですが、ドラフト指名権を失わないType BのFAということで言えば、Gregg ZaunRod BarajasMiguel Olivoあたりが可能性としてはあるのかな。

 マイナーのデプスが厚いとは言い難いところが痛い。昨季のセプテンバーコールアップLuke Montzが今季はAAAどころかAAでも全く打てず、期待外れに終わりマイナーFAとなりました。今季トッププロスペクトに名乗りを上げたDerek Norrisがいますが、まだシングルAで、AAAやAAでプレーした中でメジャーで使えるメドが立っている捕手はいません。強いて名前を挙げればSean Rooneyですが、今季途中に昇格したAA、そして秋のAFLで苦戦しましたので、とてもメジャーに上げられる状態にはありません。どっちにしても、スプリングトレーニングにはマイナー契約でベテランを何人か招待することになるのではないかと思います。

2010開幕予想:Jesus Flores (ダークホース: Gregg Zaun)

BA: 2010 Nationals Top 10 Prospects

 BAのAaron Fitt氏によるナショナルズのトップ10プロスペクトが11月11日に発表されていました(元記事はこちら)。私なりのトッププロスペクトランキングをまとめきる前に発表されてしまったので、記事にするのが遅れました。

1. Stephen Strasburg, RHP
2. Derek Norris, C
3. Drew Storen, RHP
4. Ian Desmond, SS

5. Danny Espinosa, SS
6. Chris Marrero, 1B
7. Jeff Kobernus, 2B

8. Justin Maxwell, OF
9. Michael Burgess, OF
10. Destin Hood, OF

コメント:
・09年ドラフト組のうち、StrasburgとStorenのドラフト1位組の2人はAFLでの成績を踏まえても納得ですが、ドラフト2巡目のKobernusは過大評価ドラフトの感が否めず、しかもマイナーでほんの数試合プレーしただけで故障離脱してしまったので、なんとも言えません。

・昨年から大きく評価を上げたのはNorris、Desmond、Espinosaの3人。特にNorrisはメジャー全体のプロスペクトランキングでの順位も気になるところです。
・昨年から卒業したのが Jordan ZimmermannとRoss Detwilerの2人。さらにJack McGearyなどほかの投手が軒並み評価を下げたこともあり、トップ10は、0
9年ドラフトの2人を除けば野手ばかりという結果になりました。とはいえ、全体的には投手陣のほうが厚みがあるマイナー組織だと思っています。

 BA恒例のツール別ベスト選手も紹介しておきます。ここでもStrasburgとNorrisが当然のことながら目立ちます。Bernadinaは故障からの復帰待ちですが、守備と足が健在であることを願うばかりです。

Best Hitter for Average Derek Norris
Best Power Hitter Derek Norris
Best Strike-Zone Discipline Derek Norris
Fastest Baserunner Roger Bernadina
Best Athlete Justin Maxwell
Best Fastball Stephen Strasburg
Best Curveball Stephen Strasburg
Best Slider Drew Storen
Best Changeup Josh Wilkie
Best Control Stephen Strasburg
Best Defensive Catcher Sandy Leon
Best Defensive Infielder Danny Espinosa
Best Infield Arm Ian Desmond
Best Defensive Outfielder Roger Bernadina
Best Outfield Arm Michael Burgess

2009年11月29日日曜日

09 Season Review 3 Rookie of the Year


Rookie of the Year 2009: Jordan Zimmermann



 残念ながら野手にここで論ずるに足る活躍をした選手は見当たりません。Ian Desmondは印象的な活躍でしたが、9月だけ。Justin Maxwellも5月の昇格機会を活かせず、実質セプテンバーコールアップと同じ(ちなみに、通算打席数は129でぎりぎり来季の新人王資格を残しています)。

 一方、投手陣には、新人王資格の基準となる通算50投球回数を今季超えた投手が次の通り7人もいました。 前半のMockとClippard以外は先発投手。Marco Estradaの1試合を加え、ルーキーに95試合、実にシーズンの6割近くの試合の先発を任せなければならなかったというところに、チームの苦しい事情が伝わってきます。リーグ最下位に終わったチーム投手成績も当然と言えば当然です。この中で先発であれ、ブルペンであれ、どれだけが生き残っていけるか分かりませんが、応援したいとは思います。

Craig Stammen
Garret Mock
Jordan Zimmermann
Shairon Martis
J.D. Martin
Ross Detwiler
Tyler Clippard


 で、Rookie of the Yearを選ぶわけですが、以下、この7人の個人成績のトップ3を並べてみました。

IP: Stammen(105.2), Mock and Zimmermann(91.1)
W: Maritis and Martin(5), Clippard and Stammen(4)
K: Zimmermann(92), Mock(89), Clippard(72)
ERA: Clippard(2.69), Martin(4.44), Zimmermann(4.63)
WHIP: Clippard(1.13), Stammen(1.29), Zimmermann(1.36)
K/9: Clippard(9.99), Zimmermann(9.07), Mock(7.09)
BB/9: Stammen(2.04), Martin(2.81), Zimmermann(2.86)
HR/9: Detwiler(0.36), Mock(0.89), Zimmermann(0.99)
AVG(被打率): Clippard(.175), Martis(.256), Zimmermann(.269)
GB/FB: Mock(1.49), Stammen(1.47), Zimmermann(1.35) [打球に占めるゴロ比率]
FIP: Zimmermann(3.59), Detwiler(3.86), Mock(4.28) [守備の影響を排除した仮想防御率]

 今季のチーム新人王は、Jordan Zimmermannということでご納得頂けるかと思います。勝ち星にこそ恵まれませんでしたが(逆に、勝ち星がいかに運に左右されているかを感じさせます)、その他の全成績でトップ3に名前を連ねるというのは内容が充実していたという証拠。実際の投球を見て感じた「本物」という印象に間違いはありませんでした。ご存知の通り、TJ手術を受けたわけですが、Josh Johnson(FLA)のような復活を遂げてくれることを願わずにはいられません。

2009年11月28日土曜日

09 Season Review 2 Pitcher of the Year

  続いて、投手のMVP。

Pitcher of the Year 2009: John Lannan


 質量ともにJohn Lannanで全く異論はないはずですが、いちおうスタッツを確認しておきます。

 人数が多いのでまず先発投手。

GS(G) IP W L S K K/9 BB/9 ERA WHIP
John Lannan 33 206.1 9 13 0 89 3.88 2.97 3.88 1.35
Craig Stammen 19 105.2 4 7 0 48 4.09 2.04 5.11 1.29
Jordan Zimmermann 16 91.1 3 5 0 92 9.07 2.86 4.63 1.36
J. D. Martin 15 77.0 5

4

0 37 4.32 2.81 4.44 1.42
Shairon Martis 15 85.2 5 3 0 34 3.57 4.10 5.25 1.42
Garret Mock 15(28) 91.1 3 10 0 72 7.09 4.34 5.62

1.73

Ross Detwiler 15(14) 75.2 1 6 0 43 5.11 3.93 5.00

1.59


 この他に前半はScott Olsen(11GS)、Daniel Cabrera(8GS)が、後半にはCollin Balester(7GS)、Livan Hernandez(8GS)、Marco Estrada(1GS)が先発機会を与えられましたが、仕事をしたのはLivanくらい。正直な感想を言えば忘れたい面々です(Balesterごめんよ)。 

 John Lannanの「2季連続の好投」は結構衝撃を与えているようです。これだけ三振が取れないのに好成績を収めている投手は本当に珍しい。昨季も同じような成績(勝ち星の9勝のみならず)で、どんな投手でも大体.300あたりに修練するとされているBABIP(インプレーボールの被打率)という数字が.273と低かったためにまぐれ扱いされたりしましたが、今季もこの数字は.276と低いまま(ちなみに6試合に投げた2007年も.273)。未だに懐疑的な見解も多いようですが、応援している者としては制球力と手元での変化により打者が打ちにくい投球ができている証拠と好意的に見ています。
  
 チーム奪三振王はLannanの半分以下の投球回数ながら、Jordan Zimmermann。防御率を見るとずいぶん苦労したように見えますが、ここでもBABIPを見てみると.339という異常に高い数字。ここまでくると不運だったといえるでしょう。ポテンシャルとしてはその時点(Strasburg契約前)のナショナルズ投手陣で最高の能力を持つことを示すデビューイヤーとなりました。しかしTJ手術・・・。ああ無情。

 三振が取れるという点ではGarret Mockも高水準。不思議なことにブルペン投手(春先)としてよりも先発投手(夏以降)のほうが総じて成績が良く、先発投手としてに限ると、K/9は7.58まで上昇。四球を減らす必要はありますが、可能性を感じる内容です。

 Shairon Martisは春先にトトトトトンと5勝を上げましたが、その後調子を崩しマイナー落ち。そのまま声がかかることはありませんでした。07、08年はマイナー・メジャー通じて「三振が取れる投手」だったはずなのに、今季はマイナーでも同じような奪三振率でした。復活への鍵はやはり奪三振率だと思われます。個人的には応援したい投手の1人です。

 代わって後半にローテーション入りしたのがCraig StammenJ. D. Martinの2人。今季のいい意味でのサプライズ。ともに制球重視で、奪三振が少ないという意味で、「右のLannan」という感じですが、Lannanほど高く評価すべき投手かどうか・・・。今季大きく価値を上げた2人ですからトレードバイトとして活用できるなら出し時かと思います。

 最後に出てきたのがRoss Detwiler。9月の内容は本物かどうか。来春が楽しみです。

 次にブルペン。

G IP W L S K K/9 BB/9 ERA WHIP
Ron Villone 63 48.2 5 6 1 33 6.10 5.36 4.25 1.71
Jason Bergmann 56 48.0 2 4 0 40 7.50 4.69 4.50 1.56
Mike MacDougal 52 50.0 1 1 20 31 5.58 5.58 3.60 1.52
Joe Beimel 45 39.2 1

5

1 24 5.45 3.40 3.40 1.34
Jurian Tavarez 42 35.0 3 7 1 32 8.23 6.94 4.89 1.74
Tyler Clippard 41 60.1 4 2 0 67 9.99 4.77 2.69

1.13

Joel Hanrahan 34 32.2 1 3 5 35 9.64 3.86 7.71

1.96

Sean Burnett 33 25.1 1 1 0 20 7.11 4.62 3.20

1.07


 クローザーは、前半がJoel Hanrahan、後半がMike MacDougal。Hanrahanはダメダメで遂にトレード放出と相なり、MacDougalもセーブ失敗こそ1つしかありませんが不安定な内容。このBB/9、K/9では、来季のクローザーを委ねていいのかどうか不安になります。ちなみに、Hanrahanはパイレーツに行ってからは33試合で1.72/1.37と好成績を残しています(ただし、クローザーとしては使われていない)。

 ブルペン投手で持続的にいい投球を見せてくれたのは、そのHanrahanのトレードでやってきたSean Burnett、マイナーでの素晴らしすぎる成績を引っさげて昇格してきたTyler Clippard、それにフラッグディールトレードでロッキーズに移籍していったJoe Beimelの3人くらいでした。来季への期待が大きいのはClippard。今季の酷使がたたらないことを願います。

 こちらも「勝手MVP」を確認しておきます。

4W: Martis, Lannan
3W: Stammen
2W: Zimmermann, Martin, Mock, Burnett
1W: Villone, Olsen, Clippard, Detwiler

 Lannanを含め先発投手陣が崩壊していたシーズン序盤に1人頑張っていたMartisが目立ちますね。シーズン後半にLannanが追いつきました。Olsenが完投勝利を記録したことを、覚えてる人はほとんどいないでしょうね(笑)。

2009年11月27日金曜日

09 Season Review 1 Hitter of the Year

 いよいよオフも本格的になってきました。当ブログにおける2009年シーズンレビューとオフの注目を順番にアップしてきたいと思います。まずは、野手のMVPから。

Hitter of the Year 2009: Ryan Zimmerman


 まず打撃成績。打席数の多い打者から順に並べました(次点はJosh Bard)。例外はMorgan。盗塁数がチームトップだったので掲載しています。

PA

R

HR

RBI

AVG

OBP

SLG

K%

BB%

SB

Ryan Zimmerman

694

110

33

106

.292

.364

.525

19.5

10.6

2

Adam Dunn

668

81

38

105

.267

.398

.529

32.4

17.5

0

Cristian Guzman

555

74

6

52

.284

.306

.390

14.1

2.9

4

Josh Willingham

502

70

24

61

.260

.367

.496

24.4

12.5

4

Nick Johnson

424

47

6

44

.295

.408

.402

18.7

15.1

2

Elijah Dukes

416

38

8

58

.250

.337

.393

20.3

11.2

3

Willie Harris

393

47

7

27

.235

.306

.390

19.2

15.0

11

Alberto Gonzalez

316

31

1

33

.265

.299

.351

9.3

4.6

1

Nyjer Morgan

212

35

1

12

.351

.396

.435

13.1

5.4

24


 打撃成績だけでみると、Adam DunnRyan Zimmermanの2人で甲乙付けがたいところ。Dunnの本塁打数は40本に届きませんでしたが、それでも昨季のチームトップが14本(MilledgeとZimmerman)だったのとは大違い。低い低いと言われた打率でキャリアハイを記録。ヒットがでない時期でもしっかり四球を選んで出塁するところはさすがでした。三振が多いのは織り込み済み。Zimmermanに関しては安打数、本塁打数、得点、打率、出塁率、長打率と多くの部門で自己ベストを記録。Dunnに比べると少しパワーと出塁率で見劣りしますが十分素晴らしい内容でした。このZimmermanの成績の向上の背景にDunnの存在があったことも否定できないでしょう。

 これを眺めて改めて(悪い意味で)成績で気になったのは、Alberto GonzalezCristian Guzmanの出塁率の低さ。三振も少ないので、要するに早打ちということですね。来季1番に盗塁を狙えるNyger Morganを据えようと思うのであれば、この2人が2番を打つことは避けるべき。使うなら下位打線しかないはずです。逆にJosh WillinghamElijah Dukesは意外なほど出塁率が高い。Dukesは期待されたほど出塁率が上がらないという印象が強いシーズンでしたが、最後の1か月でぐぐっと数字を上げました。長打率は最後まで低いままでしたが、天性のパワーは証明済み。しっかり打っていればいずれ結果は付いてくると信じています。

 Morganの成績は出来過ぎでしょう。来季開幕時に29歳という年齢が気がかりです。センター守備はそんなに衰えないでしょうから、なんとか出塁率.350のリードオフとして定着してくれることを期待しています。


 次に同じ選手達について守備成績を並べてみます(こちらも次点は捕手のJosh Bard)。複数のポジションを守った選手については、主なポジション(カッコ内)に限っています。 

IP

E

FP

UZR

Ryan Zimmerman(3B)

1337.2

17

.963

17.9

Adam Dunn(1B)

540.0

8

.986

-13.9

Adam Dunn(LF)

505.0

5

.953

-14.4

Cristian Guzman(SS)

993.2

20

.962

-2.5

Josh Willingham(LF)

691.2

5

.971

-4.7

Nick Johnson(1B)

806.1

7

.992

-5.8

Elijah Dukes(RF)

548.1

7

.951

-3.6

Willie Harris(CF)

467.1

1

.993

-6.1

Alberto Gonzalez(2B)

363.0

1

.995

-3.0

Alberto Gonzalez(SS)

279.1

9

.932

-3.6

Nyjer Morgan(CF)

391.0

3

.979

13.0


 まず伝統的な守備スタッツであるエラー数と守備率で見るとZimmermanの17エラー、守備率.963はあまり良くない数字です。しかし、これを守備範囲、外野の肩、併殺への貢献などを加味したUZRで見ると17.9となり、これは三塁手の中ではEvan Longoria(TB)に次ぐ2位。この数字は実は凄い数字です。今「三塁手で2位」と書きましたが、こちらを見てもらうと分かりますが、Longoriaの他にはダントツ1位のFranklin Gutierrez(SEA)が上にいるだけの、「全30球団のポジションプレーヤーで3位」で、ナショナルリーグのプレーヤーでは、独走の1位となります。きちんと評価され、Gold Glove賞を獲得したことは、既に書いたとおり。

 Morganが13.0とこれもかなりの好成績(しかも積み上げスタッツで1か月少ない中の結果)でしたが、その他は全員マイナス。ひどいものです。

 この守備での貢献を加味すると、Hitter of the YearはZimmermanということで、満場一致かと思います。


 ところで、当ブログでは、「勝手MVP」を選んできました。こちらで見ると・・・・

8W: Willingham
6W: Zimmerman
5W: Dunn
3W: Dukes, Gonzalez
2W: Desmond, Maxwell
1W: Kearns, Flores, Harris, Morgan, Guzman, Orr

 Willinghamが独走。内容を見ると、7,8月に5Wをまとめて稼ぎましたが、それ以外はぽつりぽつりという程度。好調と不調の波が大きかったという印象通りですが、それでも勝利への貢献度という点では、Dunnと並ぶ程度に評価してもいいかもしれません。

 Zimmermanは意外に伸びませんでした。逆に、DukesやGonzalezは意外なクラッチぶりを示したという感じです。DesmondとMaxwellに関してはご祝儀というわけではなくちゃんと活躍してのMVP授与ですから。お間違えなく。

2009年11月26日木曜日

AFLの成績

 6週間、大いに楽しませてもらったAFLがとうとう終ってしまいました。カリブ海ではウィンターリーグが開催されており、Ian DesmondやElijah Dukesが参加しているのですが、どうも気持ちが乗りません。2009年のシーズンはいよいよこれで終わりかな。

 リーグMVPには、リーグトップ独走の11本塁打を記録したPhoenixのGrant Desme(OAK)が選ばれました。前半だけで10本と、記録更新の期待がかかった本塁打数は結局あまり伸びませんでしたが、後半も安定した成績を残しました。まだシングルAでしかプレーしていませんが、来季は注目して見ていきたいと思います。個人成績はこちらでみられます(投手野手

Grant Desme (for Phoenix Desert Dogs)
27G 108AB 30R 11HR 27RBI 16BB 34K .315/.413/.667 2SB


 Phoenix Desert Dogsで戦ったナショナルズの選手たちの成績(レギュラーシーズンのみ)は以下の通り(カッコ内はリーグ順位)。Stephen Strasburg、Drew Storen、Chris Marrero、Danny Espinosaのトッププロスペクト4人は大きく寄せられた期待を裏切らない成績を残しました。Mandelは期待以上。Wilkieは終盤崩れてしまいましたがよく頑張りました。Rooneyは・・・急遽呼ばれたこともあり、出場機会が少く評価するにはややサンプル数不足ということで(最後は捕手が少なくなったPeoria Saguarosに貸し出されたりしました)。 総じて言えば、いいAFLでした。みなさん、長いシーズンお疲れ様でした。しっかり休んで、スプリングトレーニングには元気に戻ってきてくれることを願っています(Strasburgのひざの故障は大丈夫な見通し。Wilkieはルール5ドラフトで取られないといいなぁ)。

PITCHERS
G IP W L S K BB ERA WHIP
Stephen Strasburg 5 19.0 4(1) 1 0 23(5) 7 4.26 1.16(11)
Drew Storen 12 13.2 2(10) 0 4(1) 13 3 0.66(1) 1.39
Jeff Mandel 10 14.1 0 0 0 10 0 1.88(7) 0.98(3)
Josh Wilkie 10 12.2 0

1

0 12 4 4.26 1.66

HITTERS
G PA R H 2B HR RBI BB SO AVE OBP SLG SB
Chris Marrero 20 91 11 29(13) 7(8) 3 21(8) 8 16 .349(11) .402 .542 0
Danny Espinosa 24 102 24(3) 30(9) 5 1 14 15(9) 20 .345(12) .434(9) .460 3
Sean Rooney 6 20 0 2 0 0 0 2 4 .111 .200 .111 0

2009年11月25日水曜日

MVP

NL: Albert Pujols (STL)
AL: Joe Mauer (MIN) 

 両リーグとも文句なし。Pujolsは満票。3度目のMVP獲得となりました。Mauerも共同通信の日本記者が1人だけなぜかMiguel Cabrera(DET)に投票しましたが、ほぼ満票でした。Mauerは捕手というポジションにありながら、打率、出塁率、長打率のセイバーメトリック三冠王。パチパチパチ。

 おおっ!ナ・リーグの投票結果を見ると、わずかに10位票が2票とはいえ、Ryan Zimmermanの名前が!来季以降も常連となり、もっと上位に顔を出してくれることと期待しています。

2009年11月21日土曜日

11/21 AFL Championship [Live]

 AFLのチャンピオンシップ。日本時間22日午前4時30分。ライブ観戦です。
 
 先発メンバーは以下のとおり。Strasburgは残念ながら登板回避ですが、Phoenixの2番ショートEspinosa、4番ファーストMarreroが先発出場です。

Phoenix Desert Dogs
1. Matt Angle(BAL) CF
2. Danny Espinosa(WAS) SS
3. Corey Brown(OAK) RF
4. Chris Marrero(WAS) 1B
5. Grant Desme(OAK) LF
6. Josh Bell(BAL) 3B
7. Nevin Ashley(TB) C
8. Jemile Weeks(OAK) 2B
9. Shawn O'Malley(TB) DH
SP. Mitch Talbot(TB)

Peoria Javelinas
1. Dustin Ackley(SEA) LF
2. Jordan Danks(CHW) CF
3. Russ Mitchell(LAD) 1B
4. Brent Morel(CHW) 3B
5. Andrew Lambo(LAD) DH
6. Casper Wells(DET) RF
7. Jonathan Lucroy(MIL) C
8. C.J. Retherford(CHW) 2B
9. Cale Iorg(DET) SS
SP. Anthory Varvaro(SEA)

*************************
試合後メモ

 結果は5-4でPeoria Javelinasが逆転勝利(Gameday)。ナショナルズの選手にはちょっと残念な試合となってしまいました。(レギュラーシーズン中にそろってここまでダメな日はなかったように記憶しています)

Espinosa 0/4 RBI 2K
Marrero 0/4 3K
Mandel 1.0IP 0H 1BB 1K 1R (0ER) 1E

40人ロースター

 12月10日に行わるルール5ドラフトに向けて、40人ロースターの整備が行われました。

 FA退団した選手は別として、先日Pete OrrとLogan KensingをDFAし、最後に、Juan JaimeAtahualpa SeverinoAaron Thompsonの3投手を追加。Thompson はNick Johnsonの交換相手として、7月のフラッグディールトレードでマーリンズから移籍してきた投手でしたね。あとの2人はドミニカ出身。ThompsonとSeverinoは今季AAで投げていましたが、JaimeはまだLow-Aでの経験しかありません(Dominicaのルーキーリーグで2年投げて、今季突然素晴らしい成績(特に奪三振率)を挙げました)。年齢はThompsonとJaimeが22歳。Severinoは25歳。Jaimeだけが右投手で、あとの2人は左投手。3人とも、来季のナショナルズでブルペンに入る可能性は十分あるということでしょう(Thompsonは先発の可能性も小さいながらあるかな)。

 これで、40ロースターが満員となりました。ルール5ドラフトで指名するためには枠をあけておく必要があり、全体1位指名権を放棄することはないでしょうから、まだこの後動きがあるはずです。投手陣の中には、置いておく価値がなさそうなのが何人かいるなあ…。

PITCHERS (26): Luis Atilano, Collin Balester, Jason Bergmann, Sean Burnett, Matt Chico, Tyler Clippard, Ross Detwiler, Jesse English, Marco Estrada, Victor Garate, Juan Jaime, John Lannan, Mike MacDougal, J.D. Martin, Shairon Martis, Ryan Mattheus, Garrett Mock, Scott Olsen, Saul Rivera, Zack Segovia, Atahualpa Severino, Doug Slaten, Craig Stammen, Stephen Strasburg, Aaron Thompson, Jordan Zimmermann

CATCHERS (2): Jesus Flores, Wil Nieves

INFIELDERS (6): Ian Desmond, Adam Dunn, Alberto Gonzalez, Cristian Guzman, Mike Morse, Ryan Zimmerman

OUTFIELDERS (6): Roger Bernadina, Elijah Dukes, Willie Harris, Justin Maxwell, Nyjer Morgan, Josh Willingham


 漏れた選手ではLeonard Davis(OF)、Erik Arnesen(RHP)、Josh Wilkie(RHP)、Zech Zinicola(RHP)が目立ちます。特にWilkieはAFLでも投げていたので、各球団のスカウトの目に留まっている可能性があります。取られないといいけどなあ・・・。

2009年11月20日金曜日

Strasburgプレーオフの登板回避(左ひざ故障)

 Stephen Strasburgが故障のため土曜日のプレーオフの先発を回避することになりました。打撃練習の球ひろい(shaggingって単語は知らなかったけど、そういう意味ですよね)中に左ひざをひねったため、ということです。MRIの結果は炎症が見られるだけということで、たいしたことはないようですが、念のため金曜日にLAに飛んでさらに診察をうけるそうです。

 うーむ、オールスター戦に続き、ライブ映像を見られる機会と意気込んでいたのに、また空振りに終わりました。残念。登板回避するための理由をでっち上げているのではないかという疑惑も生じていますが、そうであれば結構(笑って許せます)。本当に故障したとしたら、軽傷であることを祈るばかりです。

*************
(続報)
 手術の必要はなし。リハビリをして、スプリングトレーニングには十分間に合うとの診断でした。ほっ。

11/19 AFL(レギュラーシーズン終了)

11/19の結果
この6週間大いに楽しませてもらった(私だけ?)AFLもついにレギュラーシーズンを終えました。Phoenixは、4-7で逆転サヨナラ負け。Espinosaは2打席凡退の後、途中交代。これは他の選手にも出場機会を与えるための措置の模様。Marreroはタイムリー二塁打を含む2安打で打率を上げ、わずかの差でEspinosaを上回りました。ハイレベルな争いで満足です。Marreroは出塁率も上げて、4割に乗せて終了。こちらもいい感じです。投手陣ではWilkieのみ登板。しっかり無失点で終えました。

Espinosa 0/2 K .345/.434/.460
Marrero 2/4 double RBI K .349/.402/.542
Wilkie 1.0IP H 0BB 0K 4.26/1.66

☆9回裏1点リードで迎えたPhoenixのマウンドは片山(楽天)。先頭打者、Surprise打線の1番Marcus Lemon(TEX)にライトへ同点弾を打たれると、ヒットと四球で1死1,2塁とし、Taylor Teagarden(TEX)に左中間へサヨナラ3ランを浴びてジ・エンド。有終の美とは行きませんでした・・・・。

☆Peoria SaguarosのMike Leake(CIN)が4回を2安打無失点の好投で、AFL最終戦で初勝利。アリゾナ大からの入団なので地元と言えば地元で、最後に良いところを見せられました。09年の全体8位。オールスターでもいい投球を見せていました。同じSaguarosで打つほうで活躍したのは、Lance Zawadzki(SD)。07年の4順目入団で、AAまで順調にステップアップしている遊撃手。AFLのシーズンが進むにつれ調子を上げ、最後は6試合連続(9試合中8試合)のマルチヒット。今日の最終戦は、2号ソロを含む3安打3打点と大活躍。

☆ScottsdaleとPeoria Javelinasの試合は今季のAFLを代表するような乱打戦。ScottsdaleではJose Tabata(PIT)がなんと7打数で6安打。最後にぐぐぐっと打率を上げてシーズン終了。ともに捕手のWilin Rosario(COL)とBuster Posey(SF)の2人(今日はPoseyはDHで出場)がともに活躍。Rosarioが5打点、Poseyが4打点。Javelinasのほうでは、Jordan DanksとBrent Morelのホワイトソックスコンビがともに3打点。Morelは08年の3順目の三塁手。AFLには途中から参加しましたが、好調で、最後に3試合連続(7試合中5試合)でいずれも3安打以上を記録する追い上げで、規定打席到達打者でただ1人、4割以上の打率を記録しました。

☆さーて、残すはプレーオフの1試合のみ。Stephen Strasburgの先発は残念ながらなくなりましたが、ぴちぴちした選手たちが見られるPeoria JavelinasとPhoenix Desert Dogsの対戦は、日本時間では日曜日午前4時35分、プレーボール。MLB.comで無料視聴可能です!

新人王、サイ・ヤング賞、最優秀監督

 各賞の発表が続いていますが、ナショナルズの選手、監督(当たり前)はかすりもしてませんね・・・。あんなにたくさんの投手がデビューしたんだから・・・3位票の1つくらいは欲しかった・・・。来年はどうかなあ。StrasburgやStorenが開幕から出てくることはさすがにないだろうし、レギュラーをつかんだらという条件付ですが、Desmondに期待するのかなあ。

Rookie of the Year
NL: Chris Coghlan(FLA)
AL: Andrew Bailey(OAK) 

 両リーグともなかなかの接戦。ナ・リーグは予想通り。ナショナルズとの対戦が多いのでよく姿を見ましたが、存在感のある打者でした。足はないものの、よく球を見る嫌な打者という印象です。J.A. Happ(PHI)がこの成績で取れなかったのはちょっと気の毒でした。ア・リーグの個人的な予想は、敗れたとはいえ、ツインズとの1ゲームプレーオフで好投したRick Porcello(DET)でしたが、3位に終わりました。2位にはElvis Andrus(TEX)。Michael Youngを押し退けてショートで起用された期待に応えましたね。守備も評価されて、というのがいいです。それにしても、クローザーの受賞ってどうも気に入らないです。

Cy Yougn Award
AL: Zack Greinke(KC)
NL: Tim Lincecum(STL)

 NLは大接戦で、3位のAdam Wainwright(STL)が1位票は一番多かったという珍現象も起きました。結果はLincecumが2年連続の受賞。勝ち星こそ伸びませんでしたが、ERA、WHIPとも昨年よりさらに向上しました。去年も書きましたが、とにかく故障だけが心配な投手。これからも体に気を付けて。Greinkeは当然の受賞。地区最下位(タイ)チームにありながら、圧倒的な存在感でした。16勝はリーグトップに3差を付けられていましたが、投票した記者達はちゃんと分かってましたね。うつ病(社会不安障害?正確な病名はよく分かりませんが)を克服しての受賞。心から、おめでとうございます。

Manager of the Year
NL: Jim Tracy(COL)
AL: Mike Scioscia(LAA)

AFL Week 5 週間MVP

 ちょっと遅れましたが、第5週(先週)の週間MVP。

Bryan Petersen (OF, MSS: FLA) 
 週間打率.596での受賞。第5週末までの18試合中17試合で安打を放ち、うち11試合でマルチヒット、受賞時点ではリーグ唯1人の4割打者(.422)でした。マーリンズの07年ドラフト4順目入団の外野手。今季は23歳という年齢でAAで3割をわずかに切る打率。打率はコンスタントに残してきていますが、今のところ長打力も足も特筆すべき数字を残していないので、どう育つでしょうか。

Robbie Weinhardt (RHRP, PEJ: DET)
 ブルペン投手ですが4回を投げ2安打7奪三振、無論無失点。5週目終了時点でAFLの奪三振王(タイ)、奪三振率では9回当たり15個という高い数字を残していました。08年の10順目ということであまり高い評価ではなかったのですが、昨季、今季でルーキーリーグからAAまで66試合に登板し、計104.1イニングを投げ、防御率1.64という好成績で評価を上げてきました。

2009年11月19日木曜日

11/18 AFL(Marrero復帰、Storen 4セーブ目)

11/18の結果
AFLも公式戦は残すところ、18日、19日の2試合のみ。今日は、土曜日のプレーオフの前哨戦となったPeoria JavelinasとPhoenixの試合は、8回裏に一挙6点を取ったPhoenixが7-6で逆転勝ち。

2番ショートで出塁のEspinosaは好調を維持。3打数3安打1四球1送りバントと、完璧な内容。8回裏の逆転劇では3点を追う2死1,2塁からライト前タイムリーを打って後ろにつなぎました。次打者が2点タイムリー二塁打で同点とすると、最後は4番ファーストで復帰したMarreroがセンター前に勝ち越しタイムリー。Marreroは風邪で長く休んでいましたが、復帰して早速2安打。プレーオフでも活躍を期待しています。

逆転して向かえた9回表にマウンドに上がったStoren。2安打を許しましたが、最後は三振でゲームセット。防御率では、今日ついに1点を失った矢貫(日ハム)と全く同率でリーグトップ、セーブ数では単独トップに立ちました。

Espinosa 3/3 BB 2R RBI .353/.442/.471
Marrero 2/5 2RBI K .342/.398/.532
Storen 1.0IP 2H 0BB 2K 0.66/1.39 (S4)

☆矢貫(日ハム)は制球難で四球連発。1安打と2四球で2死満塁とし、押し出し四球で遂にAFL初失点。AFLの最終登板ということで、タイトルもちらつき力が入ったのかな。それでもよく投げました。十分合格点。お疲れ様でした。

2009年11月18日水曜日

11/17 AFL (Mandel 2回無失点)

11/17の結果
Phoenixは4-5で負け。ナッツの打者の出場なし。投手陣ではJeff Mandelが4点を追う4回から2イニングを投げました。4回は三者凡退に抑えましたが、5回は3安打されながらも相手の盗塁失敗もあり、無失点。防御率がなんと2点を切りました。WHIPは今日少し数字をあげてしまいましたが、それでも1点を切っています。

Mandel 2.0IP 3H 0BB 3K 1.88/0.98

☆両Peoriaの対戦は、両軍合わせて39安打の稀に見る乱打戦の末、フットボールの試合のような
24-15というスコアでJavelinasがSaguarosに勝ちました。活躍した(3打点以上を記録した)打者を並べておきます。投手陣にはとんだ災難の日でした。

[Javelinas]
Dustin Ackley(SEA) 4/6 double BB 3R 3RBI
Jordan Danks(CHW) 3/6 2double BB 2R 3RBI SB
Taylor Green(MIL) 2/3 double HR(1) BB 3R 4RBI SB
Brent Morel(CHW) 4/6 HR(1) 3R 3RBI
Carlos Triunfel(SEA) 2/5 2double BB 2R 5RBI

[Saguaros]
Carlos Rivero(CLE) 3/6 2R 4RBI
Doug Hogan(TEX) 1/3 HR(4) BB 2R 5RBI

2009年11月17日火曜日

11/16 AFL (Espinosa 4打点の活躍でPhoenixプレーオフ進出決定)

11/16の結果
いよいよ最終週に入ったAFL。Phoenixは11-1で地区2位のMesaに大勝し、プレーオフ進出を決めました。ナショナルズではEspinosaが3安打4打点と活躍し、貢献。初回にヒット。3回表に先制三塁打を打つと、4回にも2点タイムリー。更に5回には犠牲フライで、計4打点を記録しました。いずれも左打席でした。いい感じです。 投手陣ではWilkieが既に10点リードした5回裏に登板。1回をきっちり三者凡退(1三振)に抑えました。

Espinosa 3/4 triple R 4RBI K .329/.420/.451
Wilkie 1.0IP 0H 0BB 1K 4.63/1.71

☆Espinosa以外も活発で15安打のPhoenix打線。このAFLでますます評価を上げているJosh Bell(BAL) が二塁打と本塁打の2安打で3打点。Adam LoewenDarin MastroianniのAFLでなかなか結果の出せなかったブルージェイズの2人がともに3安打と良い日を過ごしました。

☆Strasburgは土曜日(日本時間日曜日午前4時35分)のチャンピオンシップに投げるのでしょうか。相手は、あの第2戦で激しく打ち込まれたPeoria Juvelinas。ファンとしては投げて欲しい。そしてライブで観たい!!

FangraphsのUZRに関する記事2

 先日の記事で、2007-09年UZRでRyan Zimmermanが43.7 RAAでメジャー全体の3位に入る、と書きましたが、ワーストのほうも記事があり(こちら)、Adam Dunnがワースト1位でした。

1. Adam Dunn -108.1 RAA
2. Brad Hawpe -101.1 RAA
3. Jermaine Dye -80.6 RAA
4. Ken Griffey Jr. -66.9 RAA
5. Jason Bay -64.9 RAA 

 既にナショナルズの選手たちの今季の数字は見ていたので、予感はしていましたが、やはり・・・。今季の-46.2というのはDunnが守っていることで、平均的な野手が守っているよりチーム総失点が46点も増えるという事実は痛いです。単年で見れば過去3年間で最悪の数字であり、今季に限ればワースト2位のHawpeよりも20失点も多いという数字。

 救いは、来季はファーストでフル出場するであろうこと。150試合出場に換算し直したUZRで今季の成績を見ると、一塁手では-25.0に対して、外野手では-39.5ですから、少しは被害を縮小することができるはずです。

 それにしてもZimmerman-Dunnの3,4番はインパクトのあるコンビです。

2009年11月15日日曜日

11/14 AFL (Strasburg 4勝目、Storen 3セーブ目)

11/14の結果
Phoenixは1-0で勝ち。プレーオフ進出マジック1としました。ナショナルズの打者は出番なく、先発Strasburg、クローザーStorenが登板し、打高投低傾向のまま推移しているAFLにしては極めて稀な、1-0の勝利に貢献しました。

Strasburgは予定されていた先週土曜日のオールスター戦を首の寝違えで回避したため、11月2日以来の久しぶりの登板となりました。そういうこともあって、球数64での降板となりましたが、内容は良かったようです。今日のGamedayは球種・球速は表示されませんでしたが、報道によると最速99マイル、多くは96-97マイルだったとのこと。それ以上に、変化球が冴えていたようです。1,2回は三者凡退。3回は二塁打と四球で2人の走者を背負ったものの2つの三振で切り抜けると、4回は三振、四球、三振としたところで球数制限に到達しました。打者14人に対戦して、6三振(うち5つが空振り三振)。AFL単独トップとなる4勝目を記録。今回が最終登板となったとすれば、いい終わり方でした。あるいは、おそらく進むことになるプレーオフで投げるのでしょうか?

StorenはAFLで初めて2回を投げました。8回は無難に抑えたものの、9回は連続ヒット(2本目はバントシングル)の後、敬遠四球もあり1死満塁のピンチを迎え、ひやひやしましたが、後続を連続三振でなんとかしのぎました。まさか劇場型?(笑)

Strasburg 3.2IP 1H 2BB 6K 0R 4.26/1.16 (W4-1)
Storen 2.0IP 3H 1BB 2K oR 0.71/1.34 (S3)

☆Phoenixの1点は、7番打者のMatt Angle(BAL)のAFL第1号によるもの。まさに値千金でした。Phoenixブルペンの矢貫(日ハム)が今日も2回を無失点。しかも1安打4奪三振の快投。依然防御率0.00!

☆SurpriseのAaron Crow(KC)がAFL最終登板。4回を1安打4奪三振と、4試合目の登板で初めて点を取られませんでした。応援したくなくても、好投すれば紹介してあげます(笑)。勝ち星は尽きませんでしたが。

2009年11月14日土曜日

11/13 AFL (Peoria Juvelinasプレーオフ決定)

11/13の結果
今日は敗れたものの2位のPeoria Saguarosも敗れたため、Peoria Juvelinasが西地区首位を決めプレーオフ進出決定。今日9-7で勝ったPhoenixもプレーオフ進出マジック2(1ではなく2でした。失礼)としました。

ナショナルズ勢では、投手陣の出番はなく、2番ショートのEspinosaのみ(Marreroはもうシーズン終了かな)。第1、第2打席でともに四球で出塁。得点に絡みました。6回の第4打席ではシングルをうち、打率、出塁率とも少し上げて今日を終えました。今日もいい感じです。

Espinosa 1/3 2BB R K .308/.411/.410

☆PhoenixではGrant Desme(OAK)がかなり久しぶりとなる11号2ラン。本塁打こそ出ていませんでしたが、未だ打率は.350を超えており、本塁打はむろん、得点、打点でもリーグ首位を維持しています。負けたとはいえMesaのBryan Petersen(FLA)が三塁打2本を含む3安打。ここ5試合で22打数12安打という大当たりで打率を.422という驚異的な数字に上げてきました。

☆今日は敗れたJuvelinasでしたが、09年ドラフト全体2位のDustin Ackley(SEA)がようやくの感もありますが、1号2ラン本塁打を打ちました。まあ、本塁打こそなかったものの、ここまで15試合に出場して、.302/.403/.434と順調なAFL、プロデビューとなっています。

☆オールスターでも活きのいい投球を見せていたSaguarosのMike Leake(CIN)が4回を1安打1失点(自責点0)と好投。いいですねぇ。一方、同じようにオールスターではクローザーを務め、いい内容に見えたCraig Kimbrel(ATL)が1回3失点。前々回、前回に続き、3試合連続で2失点以上。どうしちゃったんでしょうか。

☆さあ、明日(14日)はStephen Strasburgの復帰登板。AFL第5戦で、もしかしたら今季最終戦となるかもしれない登板です。

2009年11月13日金曜日

Ryan ZimmermanがSilver Slugger賞も受賞!!

 前日、Gold Glove賞を受賞して喜んでいたRyan Zimmerman三塁手がSilver Slugger賞も受賞しました!こちらも初受賞。ワシントン・ナショナルズ史上(2005年以降)初の同賞受賞です。おめでとう!Gold Gloveと違って、こちらには44本塁打のMark Reynoldsという強敵がいたため難しいかなと思っていましたが、見事な受賞となりました。

 三振数の差(Reynoldsは周知のとおり偉大なる三振王)、打点で上回ったことが評価されたのと、この賞も印象に左右されるので30試合連続安打が強いインパクトを与えたのではないでしょうか。

[National League]
1B Albert Pujols (STL) 2年連続3度目
2B Chase Utley(PHI) 4年連続4度目
3B Ryan Zimmerman(WAS) 初
SS Hanley Ramirez(FLA) 2年連続2度目
OF Ryan Braun(MIL) 2年連続2度目
OF Andre Ethier(LAD) 初

OF Matt Kemp(LAD) 初
C Brian McCann(ATL) 2年連続3度目
P Carlos Zambrano(CHC) 2年連続3度目


[American League]
1B Mark Teixeira(NYY) 4年ぶり3度目
2B Aaron Hill(TOR) 初
3B Evan Longoria(TB) 初
SS Derek Jeter(NYY) 4年連続4度目
OF Jason Bay(BOS) 初
OF Torii Hunter(LAA) 初

OF Ichiro Suzuki(SEA) 2年ぶり3度目
C Joe Mauer(MIN) 2年連続3度目
DH Adam Lind(TOR) 初

 純粋にバットだけで評価される、という建前のこの賞。結果を見るとOPS(出塁率+長打率)の上位者がおおよそ受賞していますが、首を傾げたくなるものもいくつかあります。

 NLの外野手部門では、打点数で上回ったEthierとKempが、本塁打数とOPSで上回ったJason WerthとRaul Ibanezのフィリーズコンビを抑えて受賞。フィリーズやロッキーズのようないわゆるヒッターズパークを本拠とする選手は、過小評価されている印象。イチローについても「シルバースラッガー」と言われると「?」という印象は今もって消えません。なお、NLの三塁手部門についても、ZimmermanのOPSはリーグ3位で、1位のPabro SandovalにはOPSで50ポイント以上離されていた、という事実も指摘しておきます。

 この賞の最大の疑問は、複数のポジションを守りつつ高い打撃成績を残した、ある意味では1ポジションで活躍した選手以上に評価されて然るべき選手が評価されない点。代表例を挙げると、ALの全選手中でMauerに続きOPS2位のKevin Youkilis(BOS, 1B(78)+3B(63))と3位のBen Zobrist(TB, 2B(91)+OF(75))。2人とも受賞に値する活躍でした。我らがAdam DummもOPSではリーグ外野手中の2位だったけれどシーズン後半は一塁に移ったので選ばれなかった、ということで(笑)。

11/12 AFL (Espinosa4出塁、Storen無失点)

11/12の結果
Phoenixは11-5で快勝。2番ショートのEspinosaが、6打席回ってきて、1安打3四球としっかり出塁。盗塁も決め三振もない、いい日でした。Marreroはこれで2試合連続で欠場。故障でなければいいのですが。

投手陣では、Mandelが2番手として登板し2回を無失点と好投。最近絶好調ですね。逆に調子を崩しているのが3番手で登板して1回を2安打1失点だったWilkie。それぞれ落ち着くべきところに落ち着いてきたという感じかもしれませんが、Wilkie、頑張れ。

9回は5点リードでしたが、Storenがオールスターで敗戦投手になってから初めての登板。2人目の打者にストレートの四球を与え、んん?という感じでしたが、後続を内野ゴロ2つに取って無失点。大丈夫そうですね。

Espinosa 1/3 3BB 2R .307/.400/.413 SB
Mandel 2.0IP 1H 0BB 2K 0R 2.19/0.89 (H2)
Wilkie 1.0IP 2H 0BB 0K 1R 5.06/1.88
Storen 1.0IP 0H 1BB 0K 0R 0.84/1.22

2009年11月12日木曜日

新監督はJim Rigglemanに決定

 ようやくこのオフ最大の課題であった監督選びが終わりました。Jum Riggleman臨時監督がそのまま正式な監督に就任することが発表されました。2年契約(3年目球団オプション)とのこと。

 MLBの監督としての成績はこちら。通算10季(前任者が解任された後を任された3季を含む)で、555勝694敗。プレーオフ出場経験は1度。勝率.444はMLB歴代の監督の中で通算10季以上努めた監督91人中、下から4番目。過去100年に限定すれば堂々の最下位(笑)。現役に限定すれば、Rigglemanより勝率が低いのは、KC、BAL、PIT、WAS(Manny Acta)という初めから弱小チームと分かっている球団を引き受けて苦労している(Actaの場合は過去形)監督のみ。

 こんな成績をとき解くまでもなく、これとかこれとかもう何度も書いているように、昨季の後半だけでも采配にはかなり疑問を感じました。なんでこんな人が、と候補になっていた時点で疑問でしたが、まさか本当に就任してしまうとは・・・。引き受け手がないということなんでしょうか。

 全く期待を持てません。そんなことより、先発、ブルペン問わず、若い投手を壊さないか心配、というのが正直な感想です。

 まあ、決まった以上は仕方ないので当面は批判を封印し、見守ります。

11/11 AFL(日本人投手の明暗)

11/11の結果
Phoenixは12-3で大勝。ナショナルズではただ1人、Espinosaが2番ショートで出場。7回の第4打席でレフトへ1号2ランを打ちました(巨人の村田から)。ただ、他の4打席は凡退。うち2三振と、素直に喜べません。

Espinosa 1/5 HR(1) R 2RBI 2K .306/.381/.417

☆Stephen Strasburgは土曜日に先発するとのこと。楽しみです。

☆Phoenixの矢貫が8試合目の登板。2回1/3を2安打1四球で今日も無失点。これで規定投球回数をクリアし、防御率0.00で堂々リーグトップに立ちました。一方対戦相手のScottsdaleでも村田(巨人)、辻内(巨人)、いつの間にか参加していた阿部健太(阪神)の3投手が登板。今日は辻内が激しく打ち込まれましたが、今日好投無失点だった2人も含め、矢貫以外はあまり成績が芳しくありませんね。

矢貫(ハム)0.00/1.22 (8G 10.2IP)
片山(楽天)6.48/1.32 (9G 8.1IP)
田中(BAL)5.54/1.62 (5G 13.0IP)
西村(阪神)5.68/1.42 (4G 6.1IP) 
阿部(阪神)81.00/15.00 (2G 0.1IP)
村田(巨人)6.52/1.24 (7G 9.2IP)
辻内(巨人)11.57/2.71 (6G 7.0IP)


☆SurpriseとMesaの試合は乱打戦。SurpriseではIke Davis(NYM)、Doug Hogan(TEX)、Brandon Laird(NYY)の3人がいずれも2ランを打ちましたが、Mesaでは3ラン本塁打のRyan Kalishと4安打1四球で全打席出塁のJose Iglesiasのレッドソックスの2人が大活躍。最後は、8-8の同点で迎えた9回裏、四球で出塁のKalishを二塁においてIglesiasがタイムリー。Mesaがサヨナラ勝ち。

2009年11月11日水曜日

Ryan ZimmermanがGold Glove賞を受賞!

 オフ恒例の各賞。最初に発表されたGold Glove賞をRyan Zimmerman三塁手が初受賞しました!おめでとう。何度か関連記事を書いてきて、受賞間違いなしと信じていましたが、現実となって掛け値なしにうれしいです。今季を通じて、守備への評価はかなり定着してきた印象です。来年以降も常連になることを願っています。ちなみに、ワシントン・ナショナルズ史上(2005年以降)初の同賞受賞です。

 hausさんのこちらの記事も是非ご覧ください!

[National League]
P Adam Wainwright(STL) 初
C Yadier Molina(STL) 2年連続2度目
1B Adrian Gonzalez(SD) 2年連続2度目
2B Orlando Husdon(LAD) 2年ぶり4度目
3B Ryan Zimmerman(WAS) 初
SS Jimmy Rollins(PHI) 3年連続3度目
OF Michael Bourn(HOU) 初
OF Matt Kemp(LAD) 初
OF Shane Victorino(PHI) 2年連続2度目


[American League]
P Mark Buehrle (CHW) 初
C Joe Mauer(MIN) 2年連続2度目
1B Mark Teixeira(NYY) 3年ぶり3度目
2B Placido Polanco(DET) 2年ぶり2度目
3B Evan Longoria(TB) 初
SS Derek Jeter(NYY) 3年ぶり4度目
OF Torii Hunter(LAA) 9年連続9度目
OF Ichiro Suzuki(SEA) 9年連続9度目
OF Adam Jones(BAL) 初


 ALの外野手ではHunterとイチローの鉄板コンビにAdam Jonesが食い込みました。守備がいいとの評価は定着しつつありますが、FangraphsのUZRではマイナス(平均的な外野手より下ということ)で19位とかなり評価が低いので、どうなんだろうと思ったりします。Teixeiraも同じ。守備がいいと評されていますが、UZRはマイナスで一塁手部門の7位だったりします(テレビで実際に見た方の印象はどうですか?私はプレーオフもWSもヤンキースの試合はほとんど見ていないので、分かりません)。NLは全体的に若返りが進んでいるような印象を受けますが、Hudson、Victorinoの2人はUZRではマイナス評価だったりします。ALは特にそう感じますが、相変わらずの人気投票、印象投票なんでしょうね。

 ちなみに、UZRで選ぶとこうなります(投手、捕手は統計なし)。Polanco、Longoria、Adrian Gonzalez、Zimmermanの4人だけが一致します。UZRで独走のFranklin Guetierrezを含め外野手は全くかすりもしていません(もっとも評価がたかかったのでもBournの5位)。(特に外野手の)守備スタッツの評価の難しさを改めて認識しました。

[National League]
1B Adrian Gonzales(SD)
2B Chase Utley(PHI)
3B Ryan Zimmerman(WAS)
SS Rafeal Furcal(LAD)
OF Nyjer Morgan(PIT⇒WAS)
OF Randy Winn(SF)
OF Mike Cameron(MIL)

[American League]
1B Kendry Morales(LAA)
2B Placido Polanco(DET)
3B Evan Longoria(TB)
SS Cesar Izturis(BAL)
OF Franklin Guetierrez (SEA)
OF Ryan Sweeney(OAK)
OF Carl Crawford(TB)

監督候補はRigglemanとバレンタインの2人に

 30球団で最後となる来季監督の決定がいよいよ今週中にも行われる、という報道。候補は、Jim Rigglemanとボビー・バレンタインの2人に絞られたと、Mike Rizzo GMが認めました。さてさて。

11/10 AFL(今日は打てず)

11/10の結果 
Phoenixは0-2で完封負け。ナショナルズから出場した2人も、2番ショートEspinosaが1四球もヒットなし、4番ファーストのMarreroは4打席凡退といいところがありませんでした。2人とも打てない日は珍しい。チームでわずかに4安打でしたからしかたないかな。投手陣は登板なし。Strasburgの登板はまだかなあ。

Espinosa 0/3 BB K .313/.392/.388
Marrero 0/4 .338/.398/.541

☆Scottsdaleは6投手の継投で完封勝ち。先発のBryan Augenstein(ARI)は4回を3安打1四球の好投。AFL5先発目で初勝利。2007年7順目入団で順調に育ち、今季はAAを支配すると、5月にはメジャーデビューも果たしました。まだ早かった感じですが。

☆ MesaのBryan Petersen(FLA)が、3号先制ソロ、満塁からの走者一掃二塁打を含む3安打4打点。おまけに盗塁も決める大暴れ。2007年ドラフト4順目で、今季はAAまでステップアップ。このAFLは好調で、先日のオールスターにも選出。打率を.419まで上げ、リーグトップに立ちました(日替わりですね)。

☆ Peoria Javelinasが3連勝で16勝8敗と勝ち星を伸ばしています。今日は13安打で打ち勝ちましたが、Russ Mitchell(LAD)とBrent Morel(CHW)がともに3安打。Morelは2008年3順目入団の三塁手。ALFには遅れて参加となりましたが、10月27日から合流しての10試合中9試合でヒットと好調です。

2009年11月10日火曜日

AFL Week4 週間MVPにStrasburg!

 オールスターのために1日短かった第4週の週間MVPが発表され、Stephen Strasburgが選ばれました!

Stephen Strasburg (RHP, PDD: WAS)
 11月2日の1回しか登板機会はありませんでしたが、オールスターのため先発投手は各1回しか登板がなかったこともあり受賞。1点失ったとはいえ、あの内容は受賞に値します。首を痛めてオールスターを欠場しましたが、復帰戦が楽しみです。

Wilin Rosario (C, SCO: COL)
 ドミニカ出身の20歳の捕手。わずか3試合の出場ながら、5割を超える打率と3本塁打で受賞しまいた。ScottsdaleのチームメイトにBuster Posey(SF)というスーパールーキーがいるので、なかなか出場機会は得られませんが、数少ないチャンスをものにしました。

11/9 AFL(Wilkie、1回もたず4失点)

11/9の結果
Phoenixは3-4で負け。2点リードで迎えた7回裏に登板したWilkieが2死を取る間に2ランを含む4安打2四球で4失点。負け投手に。防御率も一気に跳ね上がってしまいまいた。Wilkieが残した2死1,2塁のピンチから登板したMandelが後続、そして8回裏をきれいに抑え、こちらは成績をぐっと上げました。
打線では、4番ファーストのMarreroが2本の二塁打と好結果を残しましたが、2番ショートEspinosa、9番キャッチャーRooneyは、ともに4打数凡退。

Espinosa 0/4 .328/.400/.406
Marrero 2/4 2double R RBI K .357/.418/.571
Rooney 0/4 K .063/.063/.063
Wilkie 0.2Ip 4H(1HR) 2BB 1K 4R 4.66/1.86 (BS1, L0-1)
Mandel 1.1IP 0H 0BB 1K 0R 2.61/0.97

☆オールスターでも活躍したMatt McBride(CLE)とYonder Alonso(CIN)の2人がPeoria Saguarosに戻っても活躍。McBrideはソロ本塁打と三塁打の2安打で打率リーグ首位に出ました。Alonsoは3安打。

2009年11月9日月曜日

FangraphsのUZRに関する記事

 UZRという守備の指標がありますが、守備統計の常としてサンプル数が少ないとの批判がつきまといます。そこで、UZRの本家であるFangraghsに2007-09年の3年間のデータをまとめた記事がありました。

 それによると、過去3年のベスト5は、以下の通り。なお、runs above average(RAA)とは、平均的なFA選手と比較してどれだけの得点を防ぐか、という数字です。

1. Chase Utley 54.8 RAA
2. Franklin Gutierrez 51.4 RAA
3. J.J. Hardy 48.7 RAA
4. Omar Vizquel 45.8 RAA
5. Ryan Zimmerman 43.7 RAA

 Zimmermanに関する記事(こちら)によると、2007年(全野手中の7位)と2009年(Gutierrez、Evan Longoriaに次ぐ3位)でともに17 RAA以上を記録する素晴らしい内容で、2008年はまずまずだったということのようです。

 なお、ナショナルズの選手では、他にNyjer Morganが、全体12位、外野手としてはGutierrezに続く2番目の評価と記事にありました。

2009年11月8日日曜日

AFLオールスター(Storenが2ランを被弾し負け投手)

 AFLオールスターゲームが開催されました。結果はこちら。ゲームのフル録画がこちらで見られます(無料)。結局、いろいろやりながらときどき中継を見ていました。

☆直前にロースター変更があり、Matt Dominguez(FLA)が外れ、Jose Iglesias(BOS)が追加されました。IglesiasはAFLの成績が.222/.286/.378のショートです。何でEspinosaじゃないんだよっ!ますます気分悪くなります。

☆さて、試合は、09年ドラフト全体7位のMike Minor(ATL)が大乱調で、初回に東軍が7点を先制したものの、西軍が3回までに6点を返して、7-6のまま8回まで推移。

☆ずっと見ていたわけではないので、たまたま動くところを見て印象的だったのは、野手ではChiris HeiseyとYonder Alonzoのレッズコンビ。特にAlonzoのスイングはとってもいいです。体格もいいし、すぐにもメジャーに上がってきそうな気配を感じます。体格の良さでは、Mike Moustakas(KC)もかなりのものでした。

☆投手では、Tanner Scheppers、Danny Gutierrezのレンジャーズの両投手が、素晴らしかった。活きのいい魚見てるみたいな気持になりました。

☆7-6、1点リードのまま迎えた8回裏、Drew Storenが登板。実戦で投げるところは初めてなので大いに注目して見てみました。速球は95マイル前後でベース上でいいムーブを見せており、早いスライダー、遅いカーブも有効に見えました。しかし、先頭打者に緩い打球の不運なセカンド内野安打の後、Matt McBride(CLE)にレフトへ逆転2ランを打たれました(先日Wilkieが打たれたのもこの人でしたね)。95マイルのド真ん中の球。初球ボールの後、簡単に置きに行ってしまいました。後続は、弱いサードゴロ、カーブで空振り三振、スライダーで空振り三振に取りましたが、2失点で負け投手。残念。

→11/10 改めて録画を全て見てみました(175分、早送り機能なし…)。上記以外で、動くところを見て好印象を受けた選手は以下の通り。将来が楽しみです。
[投手]
・Josh Fields(SEA)
・Mike Leake(CIN)
・Matt Gorgen(TB)
・Craig Kimbrel(ATL)
[野手]
・Stalin Castro(CHC)
・Dominic Brown(PHI)

2009年11月7日土曜日

Kearns来季オプション破棄、FA申請など

[Kearns来季オプション破棄]
 WSも終わり、いよいよオフが始まりました。まずナショナルズが行ったことは、Austin Kearnsに対して、来季契約オプション(1000万ドル!)の破棄(違約金100万ドル!)を通告することでした。

[FA申請]
 その後、Keansを含む以下の5選手がFA申請。

Josh Bard
Livan Hernandez
Ron Villone
Dmitri Young
Austin Kearns

 Bard、Villoneにはお疲れ様でしたと申し上げます。他の3人は、ようやくという感じです。11月20日までは前球団のみが独占交渉権を有していますが、うーん、再契約したいような選手は正直いない・・・。その後本格的なFA戦線に突入します。

[Orr、Kensing→AAA]
 Pete Orr内野手とLogan Kensing投手の2人を40人ロースターから外し、AAAに送りました。ウェイバーで獲得する球団もなかったということですね(取られても痛くもかゆくもありませんが)。年俸調停対象でしたが、そのプロセスからも外れます。これで40人ロースター掲載は33人となりました。

11/6 AFL (オールスター前最終戦)

11/6の結果
オールスター前の最終戦。Phoenixは8-4で負け。残り2週間で13勝9敗で地区首位です。ナショナルズでは野手2人が出場しましたが、寂しい試合となりました。Marreroは4タコ2三振。Espinosaも二塁打を1本放ちましたが、送球エラーもありました。まあ、前日打ち過ぎましたかね。オールスター前出られない鬱憤を晴らして終わってほしかったところでした。投手陣は出番なし。

Espinosa 1/4 double R K .350/.423/.433
Marrero 0/4 2K .348/.413/.545

☆Phoenixに勝ったScottsdale。先発のDonald Veal(PIT)は4回を失点1(非自責点)で、この試合前にも既にリーグトップだった防御率を0.54まで下げました。5試合に先発、計16回2/3を投げて自責点1。奪三振もイニング数に並ぶ17、これに対して四球はわずかに2。驚異的な数字が並んでいます。

☆Phoenixの矢貫俊之(日ハム)、が2回を2三振を含むパーフェクト。AFL通算では、7試合8回1/3を投げて依然として未だ無失点。登板機会が少なく規定投球回数にはわずかに届きませんが、健闘しています。

☆MesaのMatt Dominguez(FLA)が2本の二塁打で4打点と活躍(これでようやく通算7打点だったりしますが)。昨日の私の記事に発奮したかな(まさかね)。規定打席到達選手中最低打率を脱してオールスターに臨みます(笑)。

2009年11月6日金曜日

AFLオールスター、Strasburg欠場、Wilkie追加参加

 先発が予定されていたStephen Strasburgでしたが、首を痛めたため欠場・・・・・。故障個所が首ということもあり、軽傷(いわゆる寝違え)ということですので、あまり心配する必要はないと思いますが、それにしても、がっかりです。
 
 代わって、Josh Wilkieが追加で選ばれました。成績的には文句なし。おめでとう。

 ところで、昨日書いた内野手でもJosh Vittersが欠場することになりましたが、代わって選ばれたのは、Josh Bell。成績的にはEspinosa、Marreroを下回りますが、三塁手の補充が必要ということなんでしょうね。

AFLオールスターにはStrasburgとStorenの2人

 11月7日にAFLのオールスター(Rising Stars Showcase)が開催されます。

 ロースターはこちら。ナショナルズからはStephen StrasburgとDrew Storenの2009年ドラフト1順目2人。多い球団は4人選ばれているので、Chris MarreroかDanny Espinosaのうち1人くらい選ばれても良かったのにと、正直な感想としては残念。

 全体を見渡しても、今季のマイナーでの成績でプロスペクトとしての評価を上げた選手や、09年ドラフト1巡目組が多く、必ずしもAFLでの成績を反映しているわけではないようですが、でもなぁ・・・。東地区チームで選ばれた内野手と我らが2人の、今日(11月5日)終了時点の成績は以下の通り。

Starlin Castro(SS) .433/.462/.550
Brandon Snyder(1B) .373/.465/.627
Josh Vitters(3B) .360/.385/.460

Jemile Weeks(2B) .300/.373/.500
Chase d'Arnaud(SS) .256/.347/.395
Brandon Allen(1B) .162/.333/.243

Matt Dominguez (3B) .140/.159/.302

Chris Marrero .371/.437/.581
Danny Espinosa .357/.433/.429


 独走首位打者のCastroはじめ、Snyder、Vitters、Weeksの(おそらくスターター)4人は文句ありません。しかし、その他の3人の成績は何?Dominguezの打率は規定打席到達の打者中最下位。Allenは同じく下から3番目です。なんでこんな選手たちが選ばれて、うちの2人が選ばれないんでしょうか?納得いきません。親球団のバランスをとったのかとも思いましたが、d'Arnaudのパイレーツなんて3人選ばれてるわけだし・・・・。さっぱり理解できません。

 救いはStrasburgの先発が確約されていること。あまり長いイニングは投げないでしょうが、注目の舞台でどんな投球を見せてくれるか、楽しみにしましょう。

 なお、日本からの参加組では、村田透(巨人)が選ばれています。

 日本時間、日曜日午前10時15分。MLB.comでも中継があるようです。(うーむ、見られるかなぁ。)

11/5 AFL (Espinosa全6打席出塁)

11/5の結果  
Phoenixは12-11でPeoria Saguarosとの打ち合いを制しました。大量得点にはナショナルズの2人、特にEspinosaが大いに貢献。初回無死2塁で四球を選ぶと次の打者の三塁打で一気に生還(この走者はMarreroが犠飛で迎え入れました)。2回の第2打席も四球で歩いた後、4回の第3打席は先頭打者として死球をもらって出塁し、Marreroのタイムリーで生還。またしても先頭打者として迎えた6回の第4打席はセンター前ヒットで出塁して後続のヒットで生還。さらに、先頭打者として迎えた8回の第5打席には幸運な当たりの二塁打で出塁し、Marreroのセンター前ヒットで生還。とどめは、9-9の同点で迎えた9回表、無死満塁で迎えた最終第6打席。お見事、ライト前に勝ち越し2点タイムリーを放ちました。出塁率では、一気にMarreroに迫りました。Marreroも十分活躍しましたが、今日はEspinosaの前に霞んで見えます。

投手陣では、Mandelが1点リードの4回裏無死二塁で登板し、走者を生還させてBSが付きましたが、その回と次の回を自責点0で投げ切りました。しばらく結果が出ていなかったので、ほっとしたでしょう。2点リードされた7回裏にWilkieが登板。先日紹介したばかりのMatt McBride(CLE)に3号ソロを打たれて、残念ながら初の自責点を記録。これで今季のAFLで自責点0.00の投手(規定投球回数以上)はいなくなりました。同点の8回裏、Storenが出てきて簡単に1回を抑えると、その直後上記のとおりEspinosaが勝ち越し打を打ってくれたこともあり、2勝目を記録しました。

Espinosa 3/3 double 2BB 4R 2RBI .357/.433/.429
Marrero 2/4 BB 3RBI .371/.437/.581
Mandel 2.0IP 2H 0BB 1K 0R 3.00/1.11 (BS1)
Wilkie 1.0IP 1H(HR) 0BB 1K 1R 1.00/1.33
Storen 1.0IP 1H 0BB 0K 0R 0.93/1.24 (W2-0)

☆11点取っても負けたPeoria Saguaros。このAFLでこれまであまり結果を残せていなかったJose Vallejo(HOU)、Mitch Canham(SD)2人が4安打を記録。2人ともそれまで打率1割台でしたので、ことのほか嬉しいでしょう(Canhamはこれでもまだ.152ですが)。Vallejoはドミニカ出身の22歳で既にAAAに昇格(苦戦はしましたが)、Canhamは07年ドラフトの全体57位(いわゆるサンドイッチピック)と、それぞれの球団では期待のプロスペクトのようです。

☆Mesaの先発 Andrew Cashner(CHC)が4回無失点(5安打無四球4奪三振)の好投。前回登板でも4回ノーヒッター(2四球、むろん無失点)に続き、素晴らしい結果。カブスの2008年のドラフト1順目(全体19位)。今季はA+でかなり支配的な投球を見せて、AAへ昇格。来季中にもメジャーに上がってくる可能性は十分ありそうです。

Doug Slatenをウェイバー獲得(from ARI)

 DバックスからウェイバーにかけられていたDoug Slatenを獲得しました。

Doug Slaten (2009 season for ARI organization)
11G 6.1IP 10H 1BB 4K 7.11/1.74 (MAJOR)
39G 43.2IP 41H 15BB 40K 3.09/1.28 (AAA)


 29歳のブルペン左腕。ほとんど左対左で使われてきたいわゆるレフティ・スペシャリストです。2007年のドラフト17順目。長くマイナーで過ごしていましたが、06年にAA、AAAでブレイクし、メジャー昇格。07年にはメジャーで61試合に登板して防御率2点台と活躍し、ポストシーズンでも投げました。その後成績を落とし、今季はわずか11試合6回1/3しか機会を与えられず、あとはAAAで過ごしました。

 90マイル前後の速球を見せ球に、80マイル台前半のスライダーで勝負するという典型的なレフティ・スペシャリストのようです。使い方を間違えなければ期待は持てそうです。

2009年11月5日木曜日

11/4 AFL (Rooney残念)

11/4の結果  
Phoenixは 2-3で負け。チームで5安打しか打てず、最終回に押し出し死球2つで2点を返すのがやっと・・・。ナショナルズの選手は、Rooneyがマスクをかぶっただけでした。Rooney・・・。打席では4打席凡退。最終回2点を追う1死満塁で回ってきたのに、あえなく空振り三振。守備でも4盗塁を許すなど、評価を上げることはできずにいます。

Rooney 0/4 K .083/.083/.083

☆Phoenixに勝ったPeoria SaguarosではMatt McBride(CLE)が3安打の活躍。打率を4割台に乗せリーグ2位となり、四球数の多さも手伝って出塁率では.538と2位に5分近い差をつけての独走トップです。06年ドラフトのサンドイッチピックで入団。当初は捕手でしたが、24歳の今季、打撃に専念する意味で一塁手に転向。A+で相手投手を粉砕し、AAに昇格したところ。出塁率は元々定評があるようですね。

Terrell Youngを「改めて」レッズに返却

 昨冬のRule5ドラフトの全体1位で指名したものの開幕を前に故障して、ずっとDLというまったくの期待はずれTerrell Youngをレッズに改めて返却しました。「改めて」というのは、一度返却期限に返そうとしたら故障のため認められず、シーズンが終わるまで40人ロースター(もっとも60日DLですが)に載せ続けていたということです。

 せっかくの全体1位指名権だったのに、これ以上ないほど最低最悪な結果となりました。Jim Bowden前GMの最後の置き土産とはいえ、本当に残念でした。

フロント整備中

 少し前になりますが、Casey McKeonがDirector of Player Procurementに、Jay RobertsonがGM特別補佐に就任しました。また、昨日(11月3日)、元ホワイトソックスGMのRon SchuelerがGM特別アドバイザーに就任。また、Bill SingerがDirector of Professional Scoutingに昇格(それまではアジア・太平洋地域担当スカウト)。他球団所属選手担当のスカウト部長って感じでしょうか。

 着々とMike Rizzo体制を整えているということのようですね。

 新監督は依然決まっていませんが、候補に挙がっていたドジャーズのDon Mattingly打撃コーチには断られたそうです(Mattinglyは2011年にドジャーズの監督が約束されていると噂されています)。 Bob Melvin、Buck Showalter、ボビー・バレンタイン(カタカナ、笑)など、他にも名前は上がっていますが、Jim Riggleman続投という流れになりそうな予感・・・。うーん、何とか避けて欲しい・・・。

 WSも終わったことだし(松井さん、おめでとうございます。棒読み)、そろそろ動きがあるかな。

2009年11月4日水曜日

11/3 AFL (Espinosa、Marreroともマルチ安打)

11/3の結果
Phoenixは延長11回6-5で負け。2番ショートEspinosa、3番ファーストMarreroが出場し、ともに6打数2安打でした。11回裏に打席が回ってきましたが、2人とも外野フライ。あそこでもう1本欲しかった。

Espinosa 2/6 double R 2K .321/.377/.377
Marrero 2/6 .362/.431/.586


☆Phoenixが負けたのはSurprise。先発のAaron Crow(KC)3回1/3で4失点KOでしたが、打線もがんばり同点のまま延長へ、結局11回表、Marcus Lemon(TEX)のこの日4本目の安打となる二塁打で勝ち越しました。Lemonは06年のドラフト4順目のミドル・インフィールダー。

☆MesaのTim Kiely(LAA)とPeoria SaguarosのSteve Garrison(SD)の応援したくなる2人がそろって3回1安打無失点の好投。Kielyは08年27順目というかなりの下位指名ながら、結果を残して先発投手となり、今季はAAまで昇格。対するGarrisonは元々ブリューワーズの05年10順目入団で、07年の夏にScott Linebrinkとのトレードの一員としてパドレスに移籍。それなりに期待されていたのに昨秋に肩を手術し今季は大きく出遅れ、復活を期してのAFL。2人ともここまでは結果を残しています。

2009年11月3日火曜日

AFL Week3 週間MVP

 早いもので6週間で開催されているAFLも折り返し地点を迎えました。第3週の週間MVPが発表されました。野手1名、投手1名です。

Jemile Weeks (2B, PDD: OAK)
 A'sの2008年ドラフト1順目(全体12位)という期待のプロスペクト二塁手。今週は5割を超える打率で本塁打こそありませんでしたが、二塁打を3本と三塁打を2本放つ活躍で長打率1.000を記録。今季はA+では打ち込んだ後、AAでは苦労しました。順調に育てば、守備位置も同じ、5歳上の兄のブリューワーズのRickie Weeksとタイプ的には似た選手になりそうです。

Donald Veal (LHP, SCO: PIT)
 前回登板に際してのこちらの記事をご覧下さい。この1週間に限れば月曜日と土曜日の2度登板し、計7回2/3を5安打2四球7奪三振で無失点。文句なしの受賞です。

11/2 AFL (Strasburg第4戦、101マイルを記録!)

11/2の結果
Phoenixは10-2で快勝。Rooneyを除くナショナルズ6選手がそろい踏みで、勝利に貢献しました。

Strasburg 5.0IP 4H 1BB 6K 1R 5.28/1.24 (W3-1)
Wilkie 1.0IP 0H 0BB 1K 0R 0.00/1.38
Mandel 1.0IP 2H 0BB 0K 1R 3.86/1.14
Storen 1.0IP 0H 0BB 2K 0R 1.04/1.27
Espinosa 2/4 BB 3R 2K .319/.382/.362
Marrero 2/5 double 5RBI .365/.441/.615

先発は4試合目となるStrasburg。68球で5回を投げ切り、毎回の6奪三振。4安打1四球で、内野ゴロの間の1失点にとどめ3勝目。Gamedayや記事を見る限りは4試合でベストの内容。常時98~99マイルの球速で、100マイル以上が101マイルの1球を含め8球。最終回となった5回でも99マイルを記録と球威は抜群。6奪三振でしたが、4シームの豪速球で、2シームの沈む速球で、大きなカーブで、と多彩な内容で全て空振り三振。球のキレも素晴らしかったということです。コントロールも全体に低めに集まっていました(ショートバウンドの球で空振り三振というのも2つほど)。

3勝というのはAFLでは単独トップ。17奪三振もAFLトップタイ。第2戦での暴発の影響を感じさせることなく、しっかり投げているところが偉い。防御率などは第2戦の影響でひどいものに見えますが、それを除いた3試合だと、12回2/3を投げて1.42/0.87という驚異的な数字となります。しっかり調整してくれば、どんな内容になるかますます期待が高まります。

次回登板は、今週土曜日、オールスターゲーム(Rising Stars Showcase)の先発となります!

Strasburgの後を受けたのは、またWilkie。1人他球団の投手を挟んでMandel、Storenとつなぎました。Mandelはこれで3試合連続の失点。うーん。計7イニングで四球なし、というのはいいんだけどなあ。Wilkie、Storenの2人は文句なし。

打線ではEspinosaが2番ショート、Marreroが4番DHで出場。初回、Espinosaを含む3者連続四球で無死満塁のチャンスでMarreroがレフト前に2点タイムリー。3回には先頭打者のEspinosaが投手強襲ヒットで出塁し、その後ワイルドピッチで生還。9回にはまたもEspinosaが投手強襲ヒットで出塁したのを含めて1死満塁のチャンスでMarreroが今度はセンターオーバーの走者一掃ダブルを打ちました。Marreroの5打点、Espinosaの3得点とも、この日のAFLで最多の数字でした。

2009年11月1日日曜日

10/31 AFL Storen 2セーブ目

10/31の結果
Phoenixは4-3で勝利。ナッツの打者は全員お休み。1点リードの9回にDrew Storenが登板。左飛、右安打、見逃し三振、中安打、二ゴロ、という内容で無失点。AFL2セーブ目を記録しました。

Storen 1.0IP 2H 0BB 1K 0R 1.17/1.43 (S2)

☆ScottsdaleがPeoria Saguarosを完封。Donald Veal(PIT)が4回を2安打無四球5奪三振の快投。ALFでは、ここまで4試合の先発で計12回2/3を投げて7安打2四球12奪三振で1失点。ここまでの3週間で最も支配的な投手といっても過言ではないと思います。もともとは05年のカブスのドラフト2順目でしたが、昨冬のRule5ドラフトでパイレーツが獲得。今季は、メジャーではブルペン投手として投げ、結果はあまり良くありませんでしたが、マイナーではかなりの好投。今後が期待されています。まだ24歳の左腕。

☆Peoria JavelinasのRuss Mitchell(LAD)が5号3ランを含む3安打5打点の活躍。これで打点、本塁打ともリーグ単独2位となりましたが、本塁打トップのDesme(10本)までは遠いですね。そのDesmeは3試合連続で本塁打なしでした。